ヴィジランテILLEGALS第2話｜イレイザーヘッドとナックル激突！正義の境界が揺らぐ回

アニメ『ヴィジランテ −僕のヒーローアカデミア ILLEGALS−』第2話「離陸（テイクオフ）」では、非公式ヒーローたちが動き出し、“正義”とは何かを問いかけるスリリングな展開が描かれました。

違法薬物「トリガー」の調査を進める中で、ナックルダスターの行動がプロヒーロー・イレイザーヘッドに敵認定され、まさかの直接対決へ。

さらに、過去に因縁を持つ敵たちがトリガーで暴走し、鳴羽田の街がパニックに。コーイチたちは初めて本格的に“ヴィジランテ”として動き出します。

イレイザーヘッド vs ナックルダスター！正義と正義の衝突

第2話の最大の見どころは、イレイザーヘッドとナックルダスターの直接対決です。

プロヒーローとヴィジランテという立場の違いから生まれた衝突は、単なるアクションではなく、“正義”とは何かを視聴者に問いかける深みを持っています。

拳を交える中で明かされるそれぞれの信念が、アニメ『ヴィジランテ』の本質を物語っています。

ナックルの調査にイレイザーヘッドが反応

ナックルダスターの強引すぎる調査方法が発端となり、イレイザーヘッドが「ヴィラン」と誤認。

市民への聞き込みすら“暴力”と捉えられ、プロヒーローとして職務に忠実なイレイザーヘッドが静かに怒りを露わにします。

一方のナックルは、法律では救えない人を救うことこそが正義と信じており、両者の衝突は避けられない運命だったと言えるでしょう。

物理・思想の激突が描く“正義の定義”

二人の戦いはまさに、“力”と“信念”のぶつかり合い。

イレイザーヘッドの合理的かつ冷静な戦術と、ナックルダスターの肉体一発でねじ伏せる実力主義が対照的に描かれました。

この対決を通して、「正義とは資格なのか、行動なのか」という問いが投げかけられているのです。

暴走するトリガー使用者たち…街に危機迫る

イレイザーヘッドとナックルダスターの衝突が起きているその裏で、街にはさらに大きな混乱が迫っていました。

違法薬物「トリガー」を使用したヴィランが暴走し、鳴羽田の街が恐怖と混乱に包まれます。

第2話は、ヒーローとヴィジランテが同時に異なる場所で奔走するスリリングな展開が光ります。

ヤンキートリオが再登場、薬物でパワーアップ

第1話でコーイチたちに敗れたソーガ率いる不良グループが再び登場。

彼らは復讐のために「トリガー」を使用し、異常なまでに強化された状態で暴れ回ります。

見た目も言動も荒々しくなった彼らの姿には、薬物が人を変える恐ろしさがリアルに描かれています。

巨大ヴィランの出現で一気に事態が緊迫

さらに追い打ちをかけるように、超巨大化したヴィランが街を破壊し始め、事態は一気にパニック状態に。

一般市民も巻き込まれる緊急事態の中で、コーイチたちの“市民を守るための行動”が問われる場面が続きます。

プロの手が届かない領域に飛び込むヴィジランテたちの姿は、非公式ながらも確かな“ヒーロー性”を感じさせるものでした。

コーイチに新装備＆二つ名！成長の第一歩

第2話では、主人公・灰廻航一（コーイチ）が“ヒーロー未満”から一歩踏み出す瞬間が描かれました。

仲間と行動し、街の危機に立ち向かうなかで、彼の内面と能力の両面に成長の兆しが見え始めます。

そしてこの回から、彼には象徴的な「名前」と「装備」が与えられるのです。

オリジナルスーツとスライディング機能が登場

コーイチの個性“スライド”に合わせた専用スーツが初登場。

機動力を最大限に引き出すデザインで、街中のビルや壁を縦横無尽に移動できる描写はまさに爽快そのもの。

戦闘力はまだ未熟ながら、機転とスピードでカバーするスタイルが確立されてきています。

ヒーロー未満から“名のある存在”へ

このエピソードから、コーイチは「ザ・クロウラー」というヴィジランテ名を名乗り始めます。

自分の存在を名乗るという行為は、責任と覚悟の証。

それは同時に、彼が“見えないヒーロー”から“記録される存在”へと変わった証拠でもありました。

“正義とは何か？”が浮き彫りになる心理描写

第2話「離陸（テイクオフ）」では、単なるバトルだけでなく、“正義”という概念が揺らぐ描写が印象的でした。

プロヒーローであるイレイザーヘッドの冷静な正義と、ヴィジランテであるナックルダスターの荒々しい正義。

その対比が物語の根底に流れる問い「正義とは誰のためのものか？」を際立たせています。

プロとヴィジランテ、それぞれの信念

イレイザーヘッドは“法律”の枠内で人を守ろうとする一方、ナックルダスターは“法律では救えない人”のために戦っています。

どちらも「人を救いたい」という動機は同じですが、選ぶ手段と考え方が真逆なのです。

その差異こそが、この作品のリアリティと深さを作り出している要素だといえるでしょう。

イレイザーヘッドの若き姿にも注目

今作では、若かりし頃のイレイザーヘッドが描かれていることも注目ポイントです。

本編『ヒロアカ』とはまた違う、まだ未完成なヒーローとしての葛藤や、感情的な一面が垣間見えます。

「完璧ではないヒーロー」だからこそ、観る者の心に刺さるのが、ヴィジランテ版イレイザーヘッドの魅力です。

ヴィジランテ第2話のネタバレと今後の注目ポイントまとめ

第2話「離陸（テイクオフ）」は、ヴィジランテたちの本格的な活動開始と、“正義のあり方”をめぐる深いテーマが交錯する濃密なエピソードでした。

派手なバトルに加え、イレイザーヘッドとナックルダスターの衝突を通じて描かれる思想の違いが、作品全体の魅力を一段と引き上げています。

そしてコーイチが“ザ・クロウラー”として動き出すことで、ヴィジランテたちの世界が一歩、前進しました。

スピンオフとは思えない濃厚な人間ドラマ

本作は『ヒロアカ』のスピンオフでありながら、独立した人間ドラマとしても高い完成度を誇ります。

「力を持たない者が正義を貫くにはどうすべきか」──その問いに対する答えを模索する姿に、視聴者は共感と葛藤を感じずにはいられません。

正義のグレーゾーンを描く本作の持ち味が、第2話で本格的に立ち上がったと言えるでしょう。

次回予告では新たな敵の登場が示唆

エンディング後の予告では、さらなる「トリガー使用者」や、新たな個性持ちの敵の登場が示されています。

よりスケールが大きく、より危険な展開が待っていることが明白で、視聴者の期待は高まるばかりです。

コーイチたちがどこまで通用するのか、その“成長の過程”を丁寧に描くことこそが、ヴィジランテの醍醐味なのです。