2025年に公開された『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ガンダムジークアクス)』は、ファーストガンダムのifストーリーから始まる「ビギニング」パートが高評価を得た一方で、本編に入ると「つまらない」との声が相次いでいます。
特に従来のガンダムファンからはキャラデザの違和感や物語構成の緩さ、キャラクターへの共感のしづらさなど、明確な不満点が多く寄せられています。
本記事では、実際のレビューやSNSの声をもとに、ジークアクスが「つまらない」と評価される理由を5つにまとめて解説します。
- 『ガンダムジークアクス』が「つまらない」と言われる主な理由
- キャラデザやストーリー展開に対する視聴者の違和感
- ファン層と作品の方向性のズレによる評価の分断
1. ビギニングからの世界観と作画のギャップ
『ガンダムジークアクス』が「つまらない」と言われる最大の要因のひとつが、ビギニングパートと本編のギャップです。
ファーストガンダムを思わせるifストーリーとして始まった冒頭部分は、多くのファンから「熱い」「期待以上」と高評価を受けていました。
しかし、本編であるジークアクスに入った瞬間、キャラクターデザインや演出、雰囲気が180度変化し、戸惑いや拒否反応が起こっています。
ファースト風からの急変に戸惑う視聴者多数
ビギニングではアムロがガンダムに乗らず、シャアに奪われたというif展開で始まり、重厚な宇宙世紀の空気感に包まれていました。
作画もどこか『オリジン』を彷彿とさせ、往年のファンが惹き込まれる構成だったのです。
しかし、第1話の後半から始まる本編では、まるで別アニメのような雰囲気に一変し、多くの視聴者が「置いていかれた」と感じています。
「まるで別作品」今風アニメとの落差
急激にポップな色調と若者向けの演出に変化したことで、「急に深夜アニメが始まった」という声も多数見られました。
これにより、ビギニングの重厚さを期待していた層からは失望が広がり、世界観の統一感が欠けているとの批判も。
特に年齢層が高めのファンほど、この変化を受け入れにくかったようです。
2. キャラデザインが受け入れにくい
ジークアクス本編に入ってから顕著に言われているのが、キャラデザインが好みに合わないという批判です。
特に、ファーストや宇宙世紀シリーズを中心に愛してきた層からは、「ポップすぎる」「軽すぎる」「ガンダムに見えない」という声が目立ちます。
作画の方向性が視聴者の期待を裏切る形となってしまったのです。
ポップな絵柄が旧来ファンに刺さらず
ビギニングパートでは比較的リアル寄りだった作画が、本編から一気にライトでカジュアルなタッチに変化。
「萌えアニメのような絵柄に変わった」という指摘は、SNS上でも頻繁に見受けられます。
この変化に対し、「ビギニングのままのデザインで進めてほしかった」という意見も多数上がりました。
主要キャラ3人の“ノリ”が合わないとの声も
キャラクターの見た目だけでなく、性格や会話のテンポも「軽すぎる」との評価があります。
「ノリが深夜アニメのテンプレ感が強い」「ガンダムの名を冠するには軽薄すぎる」など、キャラの立ち方や空気感が違和感として受け止められているのです。
重厚な政治劇やドラマ性を求めていた視聴者にとっては、異質な“青春ノリ”がミスマッチに映ったようです。
3. ストーリーの導入と展開の唐突さ
ガンダムジークアクスが「つまらない」と言われる理由のひとつに、物語の導入が唐突すぎるという点が挙げられます。
ビギニングパートから一転し、新キャラクターが何の前置きもなく登場する構成に、視聴者が置いてけぼりになっている印象です。
特に「なぜ彼らが戦うのか」という根幹部分の説明が不足しており、感情移入の妨げとなっています。
「宇宙って自由ですか?」発言の違和感
主人公の象徴的なセリフである「宇宙って自由ですか?」は、その意図や重みが曖昧なまま視聴者に提示されました。
このセリフに対し、「何を言いたいのか分からない」「中二感が強すぎる」といった批判が目立ちます。
印象的であろうとした演出が、逆に視聴者との温度差を生んだ好例といえるでしょう。
主人公たちの行動原理に納得感がない
また、メインキャラたちの行動が唐突で、なぜ今ガンダムに乗るのか、なぜ戦うのかといった根拠が希薄です。
「突然宇宙に放り込まれて、それっぽい理由で戦う」という印象を受けた人も多く、ストーリーへの共感や没入感を得られないという意見に繋がっています。
ガンダム作品特有の「重厚な背景と葛藤」が描かれていないことで、物語が軽く感じられるという声も散見されます。
4. ガンダムに乗る必然性の弱さ
『ガンダムジークアクス』において特に指摘が多いのが、主人公たちがガンダムに乗る“理由の薄さ”です。
従来のシリーズでは、戦争・復讐・政治などの明確な動機が存在していましたが、ジークアクスではその背景が曖昧なままです。
「なんとなく乗った」「気分で出撃したように見える」といった批判が相次いでいます。
戦闘への導入が強引で共感しづらい
初登場時のガンダム搭乗シーンにドラマ性が感じられず、唐突にコクピットに乗って戦い出す展開に疑問を抱いた視聴者が多くいました。
「なぜ今戦うのか」「敵との因縁がなぜ生まれたのか」が描かれていないため、バトルそのものに深みがなく、軽さが目立ってしまいます。
戦闘描写の整合性が薄くバトルの魅力が伝わらない
さらに、戦闘中の作画や演出には一定の迫力があるものの、戦略や駆け引きが描かれないために没入感に欠けるという評価も。
「戦っている理由も分からないし、誰が何を目指しているのかも曖昧」といった感想が多数見られ、バトル=燃えるという構図が成立しにくい構成となっています。
その結果、ガンダム作品で期待される「戦いの意味」が薄れてしまい、「つまらない」と感じる人が出ているのです。
5. ガンダムファンとライト層の乖離
『ガンダムジークアクス』が「つまらない」と言われる背景には、従来のファン層と新規・ライト層へのアプローチのズレが大きく影響しています。
シリーズのファンが求めている要素と、ジークアクスが提供しているコンテンツの方向性がかみ合っていないのです。
このギャップが、視聴者の満足度を分断する原因となっています。
1st前提の構成が新規層を遠ざける
ジークアクスの序盤は、ファーストガンダムのifストーリーとして構成されています。
そのため、「そもそも1stを知らないと楽しめない」というハードルが存在します。
初見の視聴者にとっては設定が複雑で感情移入しづらく、新規ファン獲得の障壁となっているとの声が見受けられます。
ガンダムらしさを期待する層には不完全燃焼
一方で、歴代のガンダムファンは、政治性・人間ドラマ・戦争の悲哀といった「重厚なテーマ性」を期待しています。
しかしジークアクスは、その路線とは明らかに異なり、キャラクター主導の軽快な青春群像劇を主軸にしている印象が強いです。
そのため、どちらの層にも中途半端に映り、「ガンダムでやる意味が分からない」との批判に繋がっています。
ガンダムジークアクスが「つまらない」と言われる理由まとめ
『ガンダムジークアクス』は、「ビギニング」での高評価から一転、本編に入ってからの急激な作風の変化と方向性の違いが、視聴者の評価を大きく分けています。
従来のガンダムファンにとっては「らしさ」が希薄であり、ライト層にとっては「前提知識のハードル」が高く感じられる構成となっています。
その結果、多くの視聴者が違和感を覚え、「つまらない」との声が広がっているのです。
従来ファンに刺さらない作風の乖離
ポップなキャラデザ、軽いノリの会話、ガンダムへの搭乗理由の希薄さなどが重なり、長年のファンが求めるガンダム像とのズレが批判の的になっています。
特に、「ガンダムでやる意味がない」「これなら完全オリジナルアニメでよかったのでは」といった声が印象的です。
新規ユーザーにもやさしくない世界観
ファーストガンダムの前提知識がないと理解しにくいifストーリーや、序盤の急展開により、新規視聴者にとっても感情移入しづらい構造に。
結果として、どちらの層にも刺さらず、“どっちつかず”な印象で終わってしまっている点が低評価の根本要因といえるでしょう。
今後の展開次第では巻き返しの可能性もありますが、現時点では期待とズレた内容への不満が先行しているのが実情です。
- ビギニングから本編へのギャップに戸惑う声
- キャラデザや会話の軽さが旧来ファンと乖離
- ガンダムに乗る動機の薄さが共感を生みにくい
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