2025年4月にスタートしたドラマ『人事の人見』は、老舗文具メーカー「日の出鉛筆」の人事部を舞台に、型破りな新人・人見廉(松田元太)が繰り広げるオフィス・ヒューマンコメディです。
第1話では、体育会系の社風が色濃く残る企業に、社会常識ゼロの新人が突如現れ、退職代行・パワハラ・組織の硬直化といった現代的な問題にどう向き合っていくのかが描かれます。
この記事では、第1話のあらすじと見どころをネタバレを含めて解説し、SNSの反応や注目キャストにも触れていきます。
- 型破りな新人・人見廉の登場と人事部の混乱
- 退職代行や企業の古い体質など社会的テーマ
- 人を“ちゃんと見る”ことで動き出す職場改革
退職代行から始まる波乱|人事部の現実と人見廉の登場
老舗文具メーカー「日の出鉛筆」の人事部は、現場重視の体育会系社風の中で肩身の狭い立場にあります。
労務を担当する真野直己(前田敦子)は、社内改革を目指して行動するも、保守的な空気に阻まれて孤立気味。
そんな人事部に、ある日突然退職代行業者が現れ、マーケティング部の若手社員・瀬沼優(田中洸希)の退職届を手渡すという異例の事態が発生します。
“スペシャリスト”を期待していた人事部に届いたのは…退職届?
この日、人事部はある“うわさ”に浮き立っていました。
常務の里井(小日向文世)が海外から招聘した「人事のスペシャリスト」が中途入社するという話題です。
現場と折り合いが悪く、評価されづらい人事部にとって、それは唯一の希望でもありました。
ところが届いたのは、まさかの“退職届”。
しかも退職者は、将来を期待されていた若手社員。
動揺する人事部内に、さらに予想外の人物が現れます。
“人を見る”と書いて人見廉。型破りな新人が初出社
退職代行騒動の最中、「本日からお世話になります、『人を見る』と書いて人見、人見廉です!」と朗らかに登場したのが主人公・人見廉(松田元太)。
しかし彼はうわさされていたスペシャリストとは真逆の人物で、社会経験もゼロ、ビジネスマナーも皆無。
それでも彼のまっすぐな笑顔と、どこか憎めない言動は、人事部の空気を少しずつ変えていくきっかけになっていくのです。
人見廉という人物|ビジネスマナー皆無の“異物”が職場に投下される
人見廉(松田元太)は、社会人経験ゼロでいきなり“人事部”に配属された新入社員です。
一切のビジネスマナーも持ち合わせず、メールの書き方も敬語の使い方も分からないまま、組織の核心部門に放り込まれます。
しかし、そんな“未完成”な彼の言動が、意外にも人の心を揺さぶる存在となっていきます。
社会常識ゼロでも、人に向き合う姿勢は一流?
初出勤の日、人見は退職届を出した社員・瀬沼のもとを直接訪ねます。
事前に「会いに行くべきではない」と止められるも、“本当に困っている人を無視していいわけがない”と、本人の思いだけで行動を起こすのです。
瀬沼の抱える心の内に真正面から向き合い、やがて彼の退職に隠された本音を引き出していきます。
人見の言葉は、マニュアルや経験からではなく、「人を見る力」から生まれているのが、彼の最大の魅力です。
社内の常識に風穴を開ける、天然すぎる行動力
人見の行動は、一見“おバカ”で非常識に見える場面も多く、真野や部長の平田をヒヤヒヤさせます。
しかし彼の行動が、“今まで見過ごされてきた問題”に光を当て、社内の人々に少しずつ変化をもたらすのです。
上からの命令や世間体より、目の前の“誰か”を大切にする姿勢に、視聴者からも「こういう新人に出会いたい」という声が多数上がっています。
人事部のメンバー紹介|クセ強な面々との化学反応
「日の出鉛筆」の人事部は、会社の“裏方”的な扱いを受けながらも、それぞれが強い個性と信念を抱えるメンバーで構成されています。
そんな職場に突如として現れた人見廉(松田元太)が、彼らの思考や価値観にどんな影響を与えていくのかも本作の大きな見どころです。
真野直己(前田敦子):理想と現実に揺れる労務担当
真野は、社員一人ひとりの“働きやすさ”を真剣に考える労務のプロ。
しかし、現場との板挟みや保守的な経営陣の意向により、その真っ直ぐな姿勢が煙たがられてしまう存在でもあります。
人見の登場により、真野の持つ“諦めかけていた情熱”が再び刺激されていくという構図は、第1話から非常に印象的でした。
平田部長(鈴木保奈美)&カラオケ社長…組織を支える人たち
人事部のトップ・平田美和(鈴木保奈美)は、表向きはクールに見えながらも、部下を信頼し陰で支える懐の深い人物です。
特に真野の行動を「見て見ぬふりせず、そっとフォローする」姿勢に、管理職としての品格が表れています。
また、社長(山崎一)は“カラオケ好き”というキャラで一見ユルそうですが、意外と冷静に会社の本質を見抜く場面もあり、今後のキーマンになりそうな予感も。
これらクセの強いメンバーが、人見廉という“異物”をどう受け入れ、影響されていくのか。
その人間模様が、このドラマの魅力をぐっと引き立てています。
社会派テーマ×軽快コメディ|リアルな職場問題を笑いと共に描く
『人事の人見』は、一見するとコメディタッチなドラマですが、その背景には現代の働き方にまつわる社会問題がしっかりと描かれています。
第1話では「退職代行」「パワハラ」「部署間格差」など、企業の“見て見ぬふりされがちな現実”に鋭く切り込んでいました。
それでも重くなりすぎず、テンポの良い会話とキャラクターの軽妙なやり取りで、誰にでも見やすく共感できるドラマに仕上がっています。
退職代行・パワハラ・組織文化の壁がリアルすぎる
冒頭の退職代行のシーンは、いまや若手社員にとって“選択肢の一つ”となっているリアルな現象を反映しています。
また、営業部や開発部が優遇され、人事部が軽視されるという構図も、視聴者にとっては「あるある」とうなずける部分。
パワハラや風通しの悪さ、年功序列といった、会社に根強く残る“昭和的体質”への風刺も織り交ぜられています。
“人事ドラマ”という斬新な切り口が刺さる理由
多くの企業ドラマが“営業”や“開発”を舞台にする中、「人事」を中心に据えた切り口は異色です。
人事という視点から描かれるドラマは少なく、そのためこそ、働く人間の「内側の感情」や「組織の真実」に迫ることができています。
そのユニークな立ち位置と、松田元太演じる“規格外な新人”の存在が、視聴者の共感と笑いを誘う絶妙なバランスを生み出しています。
人事の人見 第1話のまとめ|“人を見る力”が試される新たなスタート
ドラマ『人事の人見』第1話は、会社という組織の中で「人を見る力」がどれほど重要かを、コメディとリアルのバランスで描き出した好スタートでした。
松田元太演じる主人公・人見廉は、社会経験も常識もないながら、“相手をちゃんと見る”という姿勢で、多くの人の心を揺さぶります。
そのピュアな言動は、効率や慣例に支配されがちな職場に、ほんの少しの希望と変化の予感をもたらしてくれました。
第1話では、退職代行というインパクトある導入から始まり、人事部の課題、組織の古さ、働く人々の葛藤を丁寧に描写。
視聴者からは「人見の発想が新鮮」「こういうドラマを待っていた」といった好意的な声がSNSに多数上がっています。
今後、人見がどのように“人事の人見”として成長し、社員たちの“本音”や“働く意味”と向き合っていくのか。
視聴後の余韻が温かく、次回も見逃せない展開を予感させる第1話でした。
- 人事部の現実と退職代行騒動で始まる物語
- 常識ゼロの新人・人見廉が社内に変化を起こす
- 社会問題を扱いつつも笑える軽快なコメディ
- 人を“ちゃんと見る”ことの大切さを描く第1話
- クセの強い人事部メンバーとの今後の関係性にも注目
コメント