月9ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』第5話では、長倉えりなが父・和平に長年の想いを打ち明ける感動のシーンと、吉野千明に訪れるまさかの非常事態が描かれ、大きな反響を呼びました。
それぞれの登場人物が過去と向き合い、心の距離を少しずつ縮めていく中、物語は思いもよらぬ方向へ動き出します。
この記事では、第5話のあらすじ・主要な出来事をネタバレ含めてご紹介しつつ、キャラクターたちの関係性やドラマが描くテーマにも迫ります。
- 第5話で描かれた親子の心のすれ違いと和解
- 千明に訪れた深夜の非常事態と和平の行動
- 各キャラの変化や今後の展開の見どころ
えりなと木村優斗の再会、父への思いの変化
『続・続・最後から二番目の恋』第5話は、えりなと優斗の偶然の再会から静かに物語が動き出します。
朝の海岸でゴミ拾いをしていた長倉えりな(白本彩奈)は、以前出会った青年・木村優斗(西垣匠)と再び顔を合わせます。
何気ない会話の中で、優斗はえりなの父・和平(中井貴一)の話を耳にしたと告げます。
海岸での再会と「ファザコン」という言葉
優斗は、ランチに訪れた飲食店で偶然、和平の職場仲間との会話を聞いており、その中で「ファザコン気味な娘」という言葉が交わされていたことを、率直にえりなに伝えます。
その発言に対し、えりなは一瞬驚き、そして戸惑いを見せます。
普段は冷静に振る舞うえりなの中に、父への複雑な感情が揺れ動いていたことがここで明らかになります。
和平の“嘘”にえりなが感じたもの
えりなは優斗との再会をきっかけに、父・和平が自分についた小さな“嘘”について思いを巡らせます。
その嘘は悪意のない、むしろ親心とも言えるものでしたが、えりなにとっては心のどこかに引っかかっていた存在でした。
「本当は私のこと、どう思ってるの?」という問いが、えりなの心に芽生え始めたのです。
父との距離感、そして自分の中の思春期のような素直になれない気持ち。
えりなにとって、再会した優斗との対話は、“家族”と向き合う第一歩になっていきます。
制作チームの奮闘と万理子の決意
一方、物語の裏側では、吉野千明(小泉今日子)率いるドラマ制作チームが新たな企画に向けて動き始めていました。
ドラマ『され妻同盟』の進行と並行して、次なる月9企画の準備に向け、脚本家・長倉万理子(内田有紀)が大きな一歩を踏み出します。
そこには千明との信頼関係と、プロとしての葛藤が交差していました。
「され妻同盟」と月9企画への挑戦
『され妻同盟』は女性視点の社会派ドラマとして注目を集めつつあり、その制作現場には独特の緊張感が漂っています。
そんな中、千明は万理子に対し、「月9、書いてみない?」と提案。
かつてトラウマのように避けてきた“ゴールデンの世界”に、万理子が向き合う時が来たのです。
万理子の「成長宣言」がチームを動かす
千明の言葉に背中を押された万理子は、静かに、しかし決意を込めて言います。
「私、成長してみようと思います」。
その言葉は、制作チーム全体に新しい風を吹き込み、やや停滞気味だった現場に活気を与えるものでした。
クリエイターとして、女性として、そして家族の一員として――。
万理子の変化は、今後の物語においても重要な転機となっていくのは間違いありません。
えりなの告白と和平の胸に去来する想い
えりなはその夜、父・和平と千明をカフェ「ナガクラ」へと招待します。
そこには、どうしても父に伝えたい“ある想い”がありました。
ぎこちない雰囲気の中、えりなが語り出した言葉は、これまでずっと胸にしまっていた本音でした。
カフェ・ナガクラでの親子3人の時間
「お父さん、私、昔からずっとあなたの言葉を信じてたの。」
えりなの静かな告白に、和平は少し驚きつつも、最後まで黙って耳を傾けます。
横にいた千明も、そんな二人をそっと見守る姿勢を貫きます。
えりなは、父の優しさを疑ったこと、理解しているつもりで伝えられなかったこと、そして今になってやっと素直になれたことを語ります。
親子がようやく言葉で心を通わせた瞬間に、視聴者の多くが胸を打たれたことでしょう。
夜空に向かう和平の言葉「君にそっくりだ」
その夜、家路についた和平は、夜空を見上げながらひとりつぶやきます。
「君にそっくりだ……」
この「君」が指すのは、おそらく亡き妻か、あるいは若き日の千明か。
さまざまな感情が交錯する中で、えりなへの愛情と、過去への想いが重なっていきます。
言葉では簡単に伝えられない感情を、表情や空気で描く“この作品らしい美しい時間”が、ここにありました。
温泉宿で典子と千明が遭遇した“驚きの人物”
舞台は変わり、和平の妹・水谷典子(飯島直子)と千明が訪れた温泉宿へ。
典子は、自身の新たな挑戦として雑誌グラビアの撮影を控えており、付き添いとして千明が同行しています。
しかし、その場所でふたりが思いがけず再会した人物が、次なる波乱を呼ぶのです。
グラビア撮影に向かった典子の思惑
自由奔放な性格の典子は、「もう一度人生を楽しみたい」と語り、グラビア撮影に前向きな姿勢を見せます。
その姿に千明はやや呆れつつも、「あんたらしいね」と言わんばかりの表情で付き添いを続けます。
しかし、そんな穏やかな空気は突如として破られます。
想定外の再会に絶句する二人
撮影現場で、ふたりが目撃したのは、かつて因縁のある“あの人物”。
名前は伏せられているものの、その人物の登場により、千明と典子が文字通り「絶句」するという異様な空気が生まれます。
視聴者にとっても、その正体は衝撃的で、まさに「続・続」の展開らしいドラマティックな場面となりました。
笑って泣いて、また驚いて――。
この温泉宿での出来事が、今後の人間関係にどう影響していくのか、物語はさらなる広がりを見せ始めています。
和平の交錯する出会いと千明の怒り
鎌倉の町では、和平の周囲にかつての関係者たちが次々と現れ、それぞれが胸に秘めた想いを語り始めます。
同時に、千明にも心をざわつかせる出来事が起こり、波乱の予兆が色濃く描かれます。
過去と現在、別々の場所で交差する二人の感情が、少しずつ交わっていきます。
律子との再会と、亡き夫の話
和平は鎌倉市役所で、通訳の早田律子(石田ひかり)と偶然再会します。
律子は、亡くなった夫との思い出を静かに語り、和平もそれに耳を傾けます。
その穏やかな会話の中で、“人生の終わりと始まり”というテーマがさりげなく浮かび上がります。
医師・成瀬との会話と“そっくりな患者”の正体
その夜、和平は居酒屋で医師・成瀬千次(三浦友和)と鉢合わせします。
成瀬は、「最近、亡くなった妻にそっくりな患者が来てね」と話し出します。
その“そっくりな女性”が誰なのか――視聴者にはすぐに思い当たる存在が浮かびます。
千明。成瀬が言うその人こそが、彼女であることが匂わされる場面です。
一方その頃、千明は女子会に参加していたが、ある人物の“本性”を知ってしまい怒りが爆発。
悔しさを押し殺せず、服を脱ぎ散らかしてそのまま眠ってしまうという千明らしいやけっぱちな姿が描かれます。
千明の非常事態と和平の疾走
深夜、鎌倉の静寂を破るように、千明の家の防犯ベルが突如鳴り響きます。
眠りについていた千明は驚き、パニック状態のまま電話をかける相手に選んだのは、やはり長倉和平。
その連絡を受けた和平は、一目散に千明のもとへ駆けつけるのです。
女子会で知った真実に怒り爆発
少し前、千明は女子会の席で、ある人物が周囲に見せていた“仮面”の裏側を知ることになります。
それまで親しげだった関係が、実は一方的な利用や見下しに過ぎなかったという事実に、千明は激しい怒りと落胆を覚えます。
帰宅後、その怒りをぶつけるように服を脱ぎ散らかし、布団に突っ伏す姿は、視聴者にも共感と痛みを呼びました。
深夜の防犯ベルと和平の駆けつけ
そんな中、突然の防犯アラーム。
震える千明が電話越しに「ちょっと、怖い……」とつぶやいた瞬間、和平は迷わず走り出します。
その必死な姿は、ただの“友人”としての行動ではなく、深く根付いた想いの表れに他なりません。
そして千明の家に着いた和平が見たのは、不安と怒りで混乱した千明の姿。
何も言わずそばに座るその静かな時間に、二人の間に流れる信頼と絆が描かれました。
続・続・最後から二番目の恋 第5話ネタバレまとめ
第5話は、家族、仲間、恋愛といった“人と人の距離”にまつわる物語が繊細に描かれたエピソードとなりました。
えりなが父・和平に対して長年抱えてきた想いを言葉にし、千明が大人の世界のしがらみに傷つく一方で、人と人の絆が、静かに深まっていく様子が印象的です。
また、温泉宿での“衝撃の再会”や和平の過去と現在の交錯が、物語に新たな展開をもたらしました。
親子、仲間、恋人――交差する人間模様
それぞれが違う場所で違う問題と向き合いながらも、最後には誰かに助けられたり、寄り添われたりするというのがこのドラマの本質。
千明と和平の関係、えりなと父の距離、万理子の挑戦など、多様な人間関係が“今”を生きるリアルさを映し出しています。
次回、すれ違いが紡ぐ“想い”に注目
第5話は、それぞれの“感情のほつれ”が表面化する転換点とも言える回でした。
次回以降、すれ違いながらも歩み寄ろうとする登場人物たちの姿が、より深い感動を生み出していくことでしょう。
このドラマが持つ“人生を丁寧に描く力”に、ますます目が離せません。
- えりなが父・和平に本音をぶつける感動の場面
- 典子と千明が温泉宿で遭遇した驚きの展開
- 和平が律子・成瀬と再会し心を揺らす場面
- 千明が女子会で怒り、深夜に非常事態が発生
- 和平が迷わず駆けつける姿に絆が表れる
- 交錯する人間模様が物語に深みを加える
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