ドラマ『彼女がそれも愛と呼ぶなら』第4話では、シングルマザーで複数恋愛を実践する伊麻を中心に、彼女の周囲の人々がそれぞれの“愛の形”と向き合う姿が描かれます。
伊麻と3人の恋人たちの関係に亀裂が生じ、主婦・絹香は夫の不倫を知って大きな転機を迎えます。
この記事では、第4話のストーリー展開をネタバレ込みでご紹介しながら、“普通”や“愛”とは何かを問いかける本作の魅力を掘り下げます。
- 伊麻の中で「1番」の存在が明らかになる展開
- 絹香が9年越しの不倫を知り自分の人生を見つめ直す
- 千夏が愛と価値観に向き合う初恋のはじまり
伊麻と恋人たちの関係に揺らぎ──「誰が1番なのか」
第4話では、複数恋愛のバランスが大きく揺れ始めます。
大学院生の恋人・氷雨は、伊麻の中で自分がどのような存在なのかを確かめたくなり、“ある計画”を密かに実行します。
それによって、伊麻自身も心の奥底で抱えていた「本当に好きな人」に気づかされることとなるのです。
氷雨の計画で露わになる伊麻の本心
氷雨は、伊麻の恋人たちにわざと接触し、その中で伊麻の態度や言葉を記録・観察するという大胆な行動に出ます。
その結果、伊麻の“無意識の優先順位”が明らかになり、伊麻が一番強く心を許している相手が浮き彫りになります。
氷雨はそれを受け入れながらも、「その上で僕はどうありたいか」を考え直し始めるのです。
亜夫の嘘に伊麻が告げた別れの予感
一方、もう一人の恋人・亜夫が伊麻に隠していた過去の行動が発覚します。
伊麻はショックを受けながらも冷静に対応し、「このままでは付き合いを続けられない」と明言。
“正直さ”と“誠意”が軸となる関係性に対する伊麻のこだわりが強く伝わる場面でした。
ポリアモリーだからこそ、信頼がなければ成立しないというメッセージが、さりげなく描かれています。
絹香、9年越しの不倫発覚と心の揺れ
専業主婦の絹香は、夫のコートのポケットから避妊具を発見したことをきっかけに、不穏な現実に直面します。
その後、絹香の職場を訪れた八沢藍子から、「夫とは9年間不倫関係にある」という衝撃の告白を受けるのです。
この二重の発覚によって、絹香は自分のこれまでの人生に大きな疑問を抱き始めます。
藍子の衝撃の告白と、絹香の無感情な反応
絹香は、不倫の事実を目の当たりにしても怒りが湧いてこない自分に戸惑います。
「私、もうこの人に何の感情も持ってないのかも」という独白には、長年の抑圧と諦めがにじんでいます。
この場面は、“夫婦”という関係性の虚しさや、感情の麻痺をリアルに描き出していました。
伊麻との対話が絹香を変える契機に
動揺した絹香は、伊麻とその恋人たちとの食事会で初めて自分の胸の内を語ります。
「こんなこと誰にも言えなかった…」という絹香の言葉に対し、伊麻は「絹香の人生は、絹香自身のものだよ」と優しく語りかけます。
この言葉は、絹香が「自分の人生を生きる」という一歩を踏み出すきっかけとなるのです。
他人の視線に縛られていた彼女が、“自分で決める人生”の可能性に気づき始めた瞬間でした。
千夏と太呂──「愛ってなに?」と向き合う若き恋心
第4話では、伊麻の娘・千夏にも恋の兆しが描かれます。
クラスメイトの太呂が彼女に想いを告げることで、千夏は自分の中の“愛”という感情と真正面から向き合うことになります。
しかしその背景には、母・伊麻の複数恋愛という独特な家庭環境が大きく影響しているのです。
太呂の告白と、千夏の複雑な心情
真っ直ぐな気持ちをぶつける太呂に対して、千夏は素直に「うれしい」と思いながらも戸惑いを隠せません。
彼女の心には常に、“愛とは何か”という問いがあり、それは家庭で見てきた“普通じゃない愛の形”から来る影響でした。
「愛って、ただ誰かを好きになることじゃないの?」──千夏のつぶやきが胸に響きます。
母・伊麻の生き方が千夏に与える影響
伊麻は、自分の愛の形を否定せずに堂々と生きています。
そんな母の姿を見てきた千夏にとって、“一人だけを愛すること”は逆に不自然に映るのです。
太呂の一途な思いと、自分の価値観の間で揺れ動く千夏は、今まさに“恋愛”と“価値観”の境界線に立たされています。
彼女がどのように自分の感情と向き合い、自分なりの“愛”を見つけていくのか、今後の展開が気になる要素となっています。
彼女がそれも愛と呼ぶなら 第4話ネタバレのまとめ
第4話は、登場人物それぞれが自分にとっての“愛の形”と向き合う重要なエピソードとなりました。
氷雨の行動によって、伊麻が心の中で抱えていた本心が明らかになり、ポリアモリーという関係性における“優先順位”が描かれました。
また、絹香の不倫発覚や千夏の恋の葛藤を通して、“普通”では語れない愛と人生の多様さが強く浮かび上がっています。
“普通”を超える愛を描く、第4話の静かなる転換点
伊麻の恋人たちとの関係が徐々に変化し、“愛は選択すること”というメッセージが感じられた回でした。
同時に、絹香が受けた衝撃と、それを経て変わろうとする姿も丁寧に描かれており、人が変わる瞬間のリアリティがありました。
登場人物たちの小さな一歩が未来を変えていく
氷雨、絹香、千夏、それぞれが悩みながらも自分の気持ちに正直になろうとする姿勢が印象的でした。
それは決して劇的ではないけれど、確かに“変化の一歩”として描かれており、このドラマならではの静かな感動を生み出しています。
次回、彼らがどんな選択をするのか、ますます目が離せません。
- 氷雨の行動で伊麻の本心が浮き彫りに
- 亜夫の嘘により関係に亀裂が生じる
- 絹香が夫の9年不倫を知り心が揺れる
- 伊麻の言葉が絹香を前向きに導く
- 千夏は太呂の告白に戸惑いを覚える
- 母の影響を受け愛について考え始める
- “普通”を超えた愛と選択が描かれる回
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