2025年5月26日に放送された『ヴィジランテ −僕のヒーローアカデミア ILLEGALS−』第8話「MAJOR」では、アメリカからやってきた“お騒がせ”ヒーロー・キャプテン・セレブリティの登場により、物語が一気に加速します。
主人公・コーイチは命を救われたものの、そのヒーローらしからぬ振る舞いや“自分ファースト”な戦い方に強い違和感を覚えます。
この記事では、キャプテン・セレブリティの初登場シーンから彼の人物像、コーイチとの衝突、そして今後の展開をネタバレを含めてまとめます。
- キャプテン・セレブリティ初登場の衝撃と派手な戦闘
- コーイチが抱えるヒーロー像との葛藤と嫉妬
- 異質な存在がもたらすチームと物語への影響
アメリカからの刺客!?キャプテン・セレブリティ来日
第8話「MAJOR」で物語の空気がガラッと変わったのは、アメリカから突如現れた“お騒がせ”プロヒーロー・キャプテン・セレブリティの登場によるものでした。
陽気でハイテンション、そしてどこか軽薄な言動。登場した瞬間から画面の空気が変わるほどの圧と異質さがありました。
僕自身、コーイチと同じく「この人、ヒーローとして大丈夫?」と感じざるを得ませんでした。
ド派手な初登場と“俺が主役”な戦闘スタイル
キャプテン・セレブリティは、コーイチがヴィランに襲われたピンチの場面で颯爽と登場し、派手に敵を制圧します。
その瞬間、確かに「スゴい」と感じるのですが、本人が勝利ポーズをキメて周囲にアピールする様子には、正直言って少し引きました。
戦い方はスマートで派手ですが、“市民を守る”というより“自分を魅せる”ことが優先されている印象。
コーイチだけでなく、見ている僕たちも「本物のヒーローとは?」と問われる気がしました。
森川智之さんが語る裏と表の二面性
声を演じる森川智之さんは、このキャラクターが“ザ・アメリカン”であると同時に、内面には人間的な葛藤も抱えていると語っています。
セリフの中でも英語が飛び交い、その演技にも相当なエネルギーが必要だったとのこと。
テンションの高さの裏にある“何か”が、今後明らかになるとしたら──今回のただの騒がしさが、伏線として見えてくる可能性もあります。
そう思うと、この派手すぎる登場も含めて、「あえて浮いて見せている」キャラ設計なのかもしれません。
ヒーローって何?コーイチが感じた違和感
命を救ってもらったはずなのに、どこか腑に落ちない。
それがコーイチがキャプテン・セレブリティに抱いた率直な感情でした。
第8話では、彼の強さや実績だけでは埋められない、“心の距離”が繊細に描かれていたと感じます。
命を救われた感謝と、理想像とのギャップ
コーイチはヴィジランテとして、大きな使命感があるわけでもなく、ただ「目の前の困っている人を助けたい」という気持ちで動いてきたキャラです。
そんな彼にとって、“自分をどう見せるか”が先に立つセレブリティの姿は、どうしても理解できない。
それでも命を助けてもらったことは事実だから、強くは否定できない。
この尊敬と不信のはざまで揺れる感情に、僕もすごく共感しました。
“マコトへの接近”にモヤるコーイチの本音
さらにややこしいのが、セレブリティがマコトに急接近してくる展開です。
陽気に話しかけたり、ボディタッチが多かったりと、誰に対してもフランクなのは分かるけれど、コーイチにとっては面白くない。
「何様だよ……」って思ってしまうのは、ヒーローとしてだけじゃなく、ひとりの男としての嫉妬かもしれません。
このあたり、“ヒーローとしての違和感”と“人間としての本音”が絶妙に混ざっていて、見ていてすごくリアルでした。
騒がしさの中にある真実|セレブリティの裏側
見た目も性格もすべてが派手で、何もかもが“目立つ”キャプテン・セレブリティ。
でも、彼の言動や表情の裏には、ただのお調子者では済まされない“何か”があるように見えました。
それは、声優・森川智之さんのインタビューにも表れていて、このキャラが単なる“騒がせ屋”では終わらないことを予感させます。
華やかさの裏にある“孤独”と“自意識”
ヒーローである以上、強く、格好よくあらねばならない。
キャプテン・セレブリティはその理想を突き詰めた結果、“自分で自分を演じている”ようにも見えました。
派手な衣装、決め台詞、自己プロデュース……。
誰かのためのヒーローではなく、誰かに認められるためのヒーロー。
その姿は少し痛々しくもあり、だからこそ人間味がある。
“認められたい”という欲求は、僕たち視聴者にも通じる部分があるのかもしれません。
英語セリフに込められたリアルな異物感
英語交じりのセリフやアメリカンジョークのような台詞回しは、正直言ってちょっと浮いていました。
でも、その“浮き方”こそが、キャプテン・セレブリティという存在が日本のヒーロー社会にとって“異物”であることを際立たせているように思いました。
彼が持ち込んだ“違和感”が、コーイチたちの世界に何をもたらすのか。
騒がしくて軽薄な彼の背中に、ほんの一瞬、孤独の影が差すシーンがあって、思わず引き込まれてしまいました。
今後のキーパーソン?コーイチとの関係の行方
キャプテン・セレブリティの登場によって、物語は明らかに“新しい段階”へ入りました。
彼は敵ではないけれど、完全に味方とも言い切れない。
第8話を通して、そう感じた方も多かったのではないでしょうか。
コーイチとの関係が今後どう変化していくかが、ストーリーの鍵を握りそうです。
ヴィジランテチームへの影響と役割
ナックルダスターが離脱して以降、ヴィジランテチームの精神的支柱が少し不安定になっていたところに、“新しい刺激”としてセレブリティが加わった形になります。
ただ、それが“支え”になるか“かき乱す存在”になるかは未知数。
ポップ☆ステップやマコトのリアクションも含めて、ヴィジランテの空気が今後どう変わっていくかに注目したいです。
“自分中心のヒーロー”は敵か味方か
キャプテン・セレブリティは自分の利益を優先するように見えて、どこかで「誰かを救いたい」という気持ちも見え隠れしています。
コーイチが“見返りのない行動”を良しとするタイプなら、セレブリティはその対極。
この2人の価値観がぶつかりながらも、お互いを補完し合う存在になるのではと感じています。
ぶつかりながら信頼が育っていく展開、僕はかなり期待しています。
ヴィジランテ第8話「MAJOR」まとめと次回への注目点
第8話「MAJOR」は、シリーズの空気感を一変させる“異物”の登場回でした。
キャプテン・セレブリティというキャラクターは、視覚的にも性格的にもインパクトが強くて、これまでのヴィジランテとはまったく違うエネルギーを持ち込んできた印象です。
その衝突によって、コーイチや視聴者が“ヒーローとは何か”を考えさせられる構成が見事でした。
型破りなキャラが動かす物語の重心
彼の存在がチームの中に波紋を生み、同時にそれが刺激になっているのも確か。
「正義」と「自己主張」、「使命感」と「承認欲求」。
そのどちらにも偏りすぎない絶妙なバランスが、キャプテン・セレブリティというキャラの奥深さを物語っています。
登場時は“うるさいだけのアメリカンヒーロー”に見えた彼が、今後どんな表情を見せてくれるのか楽しみでなりません。
次回、信頼か衝突か?コーイチの答えに注目
コーイチは明らかに葛藤しています。
助けられた恩、ヒーロー像との違和感、そしてマコトへの複雑な感情。
そんな彼がどんな“答え”を出すのかは、第9話以降の大きな見どころでしょう。
視聴者としても、彼がどのタイミングで“ヒーローとは何か”を言葉にするのかを見届けたいと思いました。
- キャプテン・セレブリティが派手に日本上陸
- コーイチのヒーロー観に揺らぎと葛藤
- “自分ファースト”なヒーロー像への疑問
- 華やかさの裏にある孤独と承認欲求
- 価値観の衝突が次回の鍵を握る
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