『呪術廻戦』は、人間の負の感情から生まれる“呪い”と、それに立ち向かう呪術師たちの戦いを描くダークファンタジーです。
シリーズ3が2026年1月に開始されるのを前に復習したい方へネタバレ記事を作成しました。
この記事では、主人公・虎杖悠仁が「両面宿儺の指」を取り込んだ瞬間から、五条悟の封印を描く「渋谷事変」までのストーリーを、最新設定とともに時系列でわかりやすく解説します。
宿儺暴走の真相、釘崎野薔薇の安否、そして偽夏油=羂索が仕組んだ陰謀――。『呪術廻戦』最大の転換点である「渋谷事変」の全貌を完全整理します。
- 呪術廻戦の序章から渋谷事変までのストーリーを時系列で理解できる
- 宿儺暴走・釘崎の安否・五条封印など渋谷事変の核心を正確に把握できる
- 黒幕・偽夏油(羂索)の正体と「死滅回游」へ続く伏線を知ることができる
呪術廻戦の世界観と呪いの起源
『呪術廻戦』の舞台は、現代日本の裏側に存在する呪いの世界です。
人間が日常の中で感じる怒り、悲しみ、恐怖、後悔といった負の感情が具現化し、やがて“呪霊”という化け物として生まれます。
つまり呪霊は、人間が存在する限り生まれ続ける「負の産物」なのです。
これらの呪霊は、人の命を奪い、理不尽な不幸を引き起こします。
しかし、一般人にはその存在が見えません。
見えない恐怖に対抗できるのは、特別な才能を持つ呪術師たちだけです。
呪術師は呪力と呼ばれるエネルギーを操り、術式と呼ばれる能力を駆使して呪霊を祓います。
彼らは表の世界を守る盾であり、呪いと人間のバランスを保つ存在です。
しかし同時に、呪術師もまた人間であり、心の弱さや矛盾を抱えた存在でもあります。
人間の負の感情が生む「呪い」とは
呪いは、誰もが日常的に生み出している負の感情の集積です。
学校、病院、トンネルなど、人が強いストレスや恐怖を抱く場所には、必ずと言っていいほど呪霊が発生します。
それは現代社会の影でもあり、人間が進化するほど呪いもまた進化していくという皮肉な現象です。
呪霊を祓う存在・呪術師の役割
呪術師は、呪いを力として使いこなすことができる特異な人間です。
彼らは呪術高専と呼ばれる教育機関で学び、任務として呪霊を祓い続けます。
一級、準一級、二級などの等級が存在し、経験や力量によって階級が決まります。
彼らの使命はただ一つ――人々を呪いから守ることです。
呪いと呪術が共存する社会の闇
表の世界では誰もが「平和」に暮らしていますが、その裏では日々、命を懸けた戦いが繰り広げられています。
呪いは見えないだけで、常に人の心の中に存在しているのです。
『呪術廻戦』は、この現代社会に潜む“見えない不安と闇”を象徴した物語であり、呪いと人間がいかに表裏一体であるかを描いています。
虎杖悠仁、両面宿儺との出会い
物語の主人公である虎杖悠仁(いたどりゆうじ)は、驚異的な身体能力を持つ普通の高校生でした。
陸上部からスカウトを受けるほどの才能を持ちながらも、彼は心優しく、祖父の遺言である「人を助けろ」という言葉を胸に生きています。
しかし、ある日を境にその平穏な日常は終わりを告げました。
虎杖の所属するオカルト研究会が見つけた“呪物”――それこそが、両面宿儺(りょうめんすくな)の指でした。
この指は、千年以上前に存在した“呪いの王”の遺物であり、最強最悪の呪物です。
封印が解かれた瞬間、周囲には強力な呪霊が出現し、虎杖の仲間たちが危険にさらされます。
呪いの王・両面宿儺の指を取り込む
仲間を救うために虎杖が取った行動は、常識を超えるものでした。
彼は呪霊を倒すために、禁忌とされる両面宿儺の指を自ら飲み込みます。
その瞬間、宿儺が虎杖の体に宿り、彼は“宿儺の器”となりました。
普通の人間であれば即死するはずの呪物の毒を、虎杖は奇跡的に耐え抜きます。
こうして彼は、人間と呪いが共存する唯一の存在となったのです。
最強の呪術師・五条悟に救われる
宿儺を宿した虎杖は、呪術界から危険視され、死刑を宣告されます。
しかし、その運命を変えたのが最強の呪術師、五条悟(ごじょうさとる)でした。
五条は虎杖の潜在能力を見抜き、「全ての宿儺の指を取り込み、最終的に宿儺ごと消滅させる」という計画を立てます。
その提案により、虎杖の死刑は一時的に猶予され、呪術師としての修行を積むことになりました。
呪術高専への入学と新たな仲間たち
虎杖は東京都立呪術高等専門学校――通称「呪術高専」に入学します。
そこで出会ったのが、冷静沈着な少年・伏黒恵(ふしぐろめぐみ)、そして芯の強い少女・釘崎野薔薇(くぎさきのばら)でした。
三人はそれぞれの信念を抱えながら、呪いと向き合う日々を送ります。
伏黒は「正義とは何か」を追い求め、釘崎は「自分らしく生きること」を貫き、虎杖は「誰かを救いたい」という強い意志を胸に戦います。
こうして、呪いに満ちた世界の中で、彼らの呪術師としての第一歩が始まったのです。
呪術高専での修行と初任務
呪術高専に入学した虎杖悠仁は、呪術師としての訓練を受けながら、現場での実戦を通して急速に成長していきます。
しかし、呪術師の仕事は命懸けであり、学生であっても危険な任務を避けることはできません。
虎杖は早くも初任務として、特級呪霊が潜む少年院での事件に挑むことになります。
この任務では、仲間の伏黒恵・釘崎野薔薇とともに現場へ向かいましたが、予想を超える強力な呪霊が出現します。
呪霊の力は圧倒的で、三人は命の危険にさらされます。
仲間を守るため、虎杖は再び宿儺の力を借りる決断を下しました。
宿儺の力を使うことで呪霊を撃退することに成功しますが、その代償はあまりにも大きいものでした。
宿儺の暴走を止めることができず、虎杖の体は支配され、結果的に一度命を落とすこととなります。
しかし、宿儺との契約によって彼は生き返り、呪術師として新たな段階へと踏み出していくのです。
伏黒恵・釘崎野薔薇とのチーム結成
呪術高専での任務を通して、虎杖・伏黒・釘崎の三人は強い絆を築いていきます。
伏黒の冷静な判断力、釘崎の勇気と芯の強さ、そして虎杖の優しさと行動力。
それぞれが互いを支え合うことで、チームとしての力が磨かれていきました。
三人の連携は次第に深まり、後の過酷な戦いでの生死を分けるほどの信頼関係へと変わっていきます。
七海建人との任務で出会う特級呪霊・真人
虎杖の次の任務は、一級呪術師・七海建人(ななみけんと)との共闘でした。
二人は人間が呪霊に変わるという奇怪な事件を調査し、その裏に潜む特級呪霊・真人(まひと)と遭遇します。
真人の術式「無為転変(むいてんぺん)」は、人間の魂の形を自在に操り、肉体を異形に変える残酷な能力でした。
彼との戦いを通じて、虎杖は「呪いは人間から生まれる」という現実を痛感します。
そして、呪いを祓うことの意味、戦うことの苦しみを学んでいきました。
「無為転変」と人間の魂を弄ぶ恐怖
真人は、単に人を殺す呪霊ではありませんでした。
彼は「人間の魂を玩具にする」という、人間の悪意そのものを体現する存在でした。
虎杖は彼に「君は呪術師ではなく、人間だ」と嘲笑され、怒りと無力さに苛まれます。
しかし、七海建人との戦いの中で、虎杖は「呪霊にも情けをかけない」という覚悟を身につけていきます。
それは、単なる復讐ではなく、“人を守るために戦う呪術師”としての成長の証でした。
この経験が、後に訪れる京都交流戦や渋谷事変での戦いにおいて、虎杖の心を支える原点となっていくのです。
京都姉妹校交流戦と虎杖の覚醒
呪術高専の恒例行事である「京都姉妹校交流会」は、東京校と京都校の学生がチームを組み、模擬戦形式で行われる実戦訓練です。
しかし、この交流戦は単なる学生同士の競い合いではなく、呪術師としての信念を試される真剣勝負となります。
虎杖悠仁にとっても、初めて「人として」「呪術師として」真っ向から戦う機会でした。
交流戦の裏では、呪術界の思惑が蠢いていました。
京都校の学長・楽巌寺嘉伸は、虎杖が“宿儺の器”であることを危険視し、交流戦の最中に虎杖を暗殺するよう命じていたのです。
こうして交流戦は、学生同士の交流どころか、命を懸けた闘いへと発展していきます。
京都校との対抗戦、東堂葵との出会い
交流戦初日、虎杖の前に立ちはだかったのは、京都校屈指の実力者・東堂葵(とうどうあおい)でした。
東堂は圧倒的な肉体能力を誇る戦闘狂であり、術式「不義遊戯(ブギウギ)」によって敵と味方の位置を自在に入れ替えます。
最初は虎杖を見下していた東堂でしたが、拳を交えたその瞬間、彼の中で何かが変わりました。
虎杖の「心の強さ」に共鳴した東堂は彼を“親友(ベストフレンド)”と認め、戦闘中にも熱血すぎる指導を始めます。
この奇妙な絆が、虎杖の大きな成長を生み出すきっかけとなりました。
黒閃の発動で急成長する虎杖
東堂との激闘の中で、虎杖はついに呪術師として覚醒します。
彼が放ったのは、呪術師の戦闘における極致――黒閃(こくせん)。
これは呪力を0.000001秒の精度で肉体に重ねることで、通常の数倍の威力を生み出す一撃です。
この技を成功させた瞬間、虎杖は呪力の「流れ」を完全に体感し、戦いの勘を覚醒させました。
東堂はその才能を認め、戦いの最中に「呪術師としての道」を教え導いていきます。
この経験によって、虎杖は心身ともに大きく成長しました。
交流戦の裏で進行する呪霊たちの陰謀
交流戦が激しさを増す中、裏では新たな脅威が動き出していました。
それは、かつての呪詛師・夏油傑(げとうすぐる)の姿をした“偽夏油”と特級呪霊たちの暗躍でした。
彼らは呪術師の戦いを利用し、強力な呪霊を放ち、呪術界の秩序を破壊しようと目論んでいました。
その中でも特級呪霊・花御(はなみ)は自然の摂理を守るために人間を滅ぼそうとし、交流戦の会場を襲撃します。
五条悟や東堂たちの奮闘により花御は撃退されましたが、この事件をきっかけに、呪霊たちと呪術師の全面戦争が始まる兆しを見せるのでした。
こうして虎杖たちは、呪術師としての自覚と信念をより強く胸に刻み、次なる過酷な戦いへと歩みを進めていくのです。
特級呪物・呪胎九相図との死闘
京都姉妹校交流戦を経て大きく成長した虎杖悠仁たちの前に、新たな脅威が現れます。
それは、人間と呪霊の境界に生まれた異形の存在――呪胎九相図(じゅたいくそうず)でした。
呪胎九相図は、かつて呪術界の禁忌とされた実験によって生み出された「呪いを受肉させた人間の胚」であり、特級呪物として長く封印されていました。
ある任務で虎杖、伏黒、釘崎は、八十八橋で起きた一連の怪奇事件を調査することになります。
その現場で彼らは、受肉した呪胎九相図の兄弟――壊相(えそう)と血塗(けちず)――と遭遇します。
この戦いは、三人の命を懸けた壮絶な死闘となりました。
八十八橋事件での新たな脅威
八十八橋は、夜に訪れると呪われると噂される心霊スポットでした。
そこで発生した複数の変死事件の背後には、呪霊だけでなく人間と呪いが融合した存在が潜んでいました。
壊相と血塗は血液を操る術式「赤血操術(せっけつそうじゅつ)」を使用し、触れた相手の血流を支配して毒を巡らせる恐ろしい能力を持っていました。
虎杖たちは、分断されながらも互いを信じ、全力で立ち向かいます。
伏黒の領域展開と限界突破
戦いの最中、伏黒恵は己の限界を超える覚悟を決めます。
彼が発動したのは、呪術師にとって最も高位の技――領域展開「嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」でした。
未完成ながらもこの技によって、伏黒は敵の呪霊を撃破し、術師として新たな高みに到達します。
この戦いを通して彼は、「正義のため」ではなく、「守りたいもののために戦う」という本当の強さを理解するようになりました。
釘崎の黒閃と三人の連携による勝利
一方、壊相・血塗と対峙した虎杖と釘崎は、壮絶な戦いを繰り広げます。
釘崎は敵の毒を受けながらも決して怯まず、藁人形と釘を使った術式「共鳴り(ともなり)」を発動。
虎杖と同時に攻撃を放ち、二人の呪力が共鳴する瞬間、黒閃(こくせん)が炸裂します。
この同時発動によって、壊相と血塗は倒れ、八十八橋の呪いは祓われました。
しかし、勝利の裏には重い代償がありました。
虎杖は再び「呪いの源が人間である」という現実に直面し、釘崎も命を懸けた戦いの中で自分の限界を感じます。
それでも三人は、互いの存在が希望であることを確信し、呪術師としての信念をより強くするのです。
この戦いは、彼らがただの学生ではなく「本物の呪術師」として覚悟を固める重要な転機となりました。
懐玉・玉折編:五条悟と夏油傑の過去
「渋谷事変」へとつながる物語の鍵を握るのが、五条悟と夏油傑の過去――通称懐玉・玉折編(かいたま・ぎょくせつへん)
かつて二人は呪術高専の同期であり、最強のコンビと呼ばれるほどの絆で結ばれていました。
五条は“最強”を体現する存在、夏油は冷静沈着で仲間思いの“理想主義者”として知られていたのです。
しかし、ある任務をきっかけに二人の道は大きく分かれることとなります。
その任務こそが、呪術界の根幹を揺るがす事件――星漿体(せいしょうたい)護衛任務でした。
この任務の失敗と悲劇こそが、「最強」と「最悪」を生み出す原点となるのです。
星漿体任務で明かされる二人の信念
星漿体とは、不老不死の存在「天元」と定期的に同化することで、世界の均衡を保つ特別な存在です。
五条と夏油は、その器である少女・天内理子(あまないりこ)を護衛する任務に就きました。
しかし、少女は非術師から「怪物」として狙われ、敵対組織「Q」や「時の器の会」に襲撃されます。
命を懸けて守り抜こうとする二人でしたが、任務の終盤、少女は敵の手によって無惨に殺害されてしまいました。
その瞬間、五条は“無下限呪術”を完全に覚醒させ、史上最強の呪術師となります。
夏油傑が呪詛師へと堕ちた理由
理子を失ったことで、五条と夏油の間に微妙な溝が生まれます。
五条は圧倒的な力を得たことで「強さこそが正義」と考えるようになり、対照的に夏油は「非術師を守ることの意味」に疑問を抱き始めました。
人を守るために戦っていたはずの夏油は、次第に「非術師こそが呪いの源ではないか」と思うようになります。
やがて、任務で救えなかった人々の苦しみを目の当たりにした彼は、ついに精神の限界を超えました。
そして夏油は、村の非術師を大量虐殺し、呪術界から追放され、最悪の呪詛師として闇に堕ちたのです。
最強と最悪の決別が未来を変える
夏油が堕ちた後も、五条は彼を友として信じ続けました。
しかし、最終的に五条は呪術界を守るため、かつての親友を自らの手で討つ決断を下します。
夏油は最期まで「術師だけの世界を創る」という歪んだ理想を語り、五条に「また会おう」と微笑みながら息を引き取りました。
こうして、最強の呪術師と最悪の呪詛師は袂を分かち、その因縁が後の「渋谷事変」へとつながっていきます。
だが、物語はここで終わりません――。
五条の知らぬところで、夏油の亡骸は“何者か”の手によって利用され、偽夏油として再び世界に現れるのです。
それが、渋谷事変を引き起こす黒幕――後に“羂索(けんじゃく)”と呼ばれる存在でした。

渋谷事変勃発:呪霊たちの総攻撃
2018年10月31日――ハロウィンで賑わう渋谷の街が、一夜にして地獄と化します。
この日、渋谷駅周辺では一般人を閉じ込める帳(とばり)が張られ、数千人の人々が逃げ場を失いました。
そして掲げられた条件はただひとつ――「五条悟を呼べ」。
これこそが、呪霊たちと“偽夏油”が仕組んだ、呪術界史上最大の罠「渋谷事変」の幕開けでした。
人々を救うため、最強の呪術師・五条悟は単独で渋谷駅へと突入します。
だがその行動こそ、敵が狙っていた封印作戦の第一段階だったのです。
ハロウィンの渋谷に仕掛けられた帳(とばり)
渋谷駅地下では、三重構造の帳が張り巡らされていました。
ひとつは一般人を閉じ込めるため、もうひとつは外部から呪術師が入れないようにするため、そして最後の帳は五条悟を封印するための特別な結界でした。
特級呪霊・漏瑚(じょうご)、花御(はなみ)、真人(まひと)らが立ちはだかり、渋谷駅はまさに呪力の渦と化します。
五条は圧倒的な戦闘力で次々と呪霊を撃破し、わずか数分で数百体を祓いました。
しかし、敵の真の狙いは力による勝利ではなく、「心理的な隙」でした。
五条悟を封印するための獄門疆の罠
渋谷事変の最終目的は、五条悟を封印することでした。
そのために使用されたのが、特級呪具「獄門疆(ごくもんきょう)」です。
この呪具は対象を異空間に閉じ込めることができるもので、発動条件は「対象の意識を1分間拘束すること」でした。
戦闘の最中、“偽夏油”が現れます。彼の姿を見た五条は、一瞬だけ動揺しました。
かつて自らの手で葬った親友――夏油傑の姿をした“何者か”。
その一瞬の迷いが命取りとなり、獄門疆が発動。五条悟はついに封印されてしまいました。
渋谷駅地下で繰り広げられる絶望の戦い
最強の呪術師が失われた瞬間、呪術界の均衡は崩壊します。
地上と地下では同時多発的に戦闘が発生し、虎杖悠仁、伏黒恵、釘崎野薔薇、七海建人、禪院真希、狗巻棘、パンダたちがそれぞれの戦場で命を懸けて戦いました。
特級呪霊・陀艮(だごん)や真人が暴走し、一般人を巻き込みながら渋谷全域を破壊していきます。
七海建人は仲間を守るために奮戦しますが、真人との戦闘で重傷を負い、後に命を落とすこととなります。
虎杖はその死を目の当たりにし、呪いの本質と人間の残酷さに直面するのでした。
一方で、渋谷駅の別区画では伏黒が特級呪霊を相手に領域展開を試み、釘崎は真人の分身と死闘を繰り広げます。
渋谷は完全に呪霊の支配下に置かれ、街は瓦礫と呪力に覆われた混沌の地へと変わりました。
そしてここから、虎杖と宿儺、そして偽夏油をめぐる悲劇のクライマックスへと物語は加速していくのです。
渋谷事変のクライマックスと悲劇
五条悟が獄門疆により封印されたことで、渋谷の戦況は一気に呪霊側へと傾きました。
呪術師たちは最強の後ろ盾を失い、それぞれが孤立しながらも命を懸けて戦い続けます。
そして、この混乱の中で多くの悲劇が生まれることとなりました。
七海建人の最期と虎杖の怒り
七海建人は、呪術師としての信念を貫き通した男でした。
真人との戦いで致命傷を負いながらも、最後の瞬間まで仲間を守り続けます。
炎に包まれながら、七海は虎杖に微笑みかけ、「あとは頼みます」と言葉を残して散りました。
その姿を目にした虎杖は、怒りと絶望の狭間で立ち尽くします。
しかし、彼は再び拳を握りしめ、「呪いを祓う」という自らの使命を取り戻すのでした。
真人との最終決戦、釘崎野薔薇の生死
七海の死をきっかけに、虎杖は真人との最終決戦に突入します。
真人は「人間の魂こそが呪いの源」と語り、虎杖を精神的にも追い詰めていきました。
一方、釘崎野薔薇は、真人の分身と対峙し奮戦しますが、顔面に致命傷を負います。
戦闘の末、彼女は生死不明の重傷を負い、戦線を離脱。
虎杖は釘崎を救えなかった自責に苛まれながらも、真人との激闘を続けました。
その戦いはまさに「人間と呪いの対話」であり、虎杖は宿儺を宿す者として、魂の在り方そのものに向き合います。
宿儺暴走と渋谷壊滅――五条封印の余波
虎杖の戦いの最中、渋谷駅B5F付近で宿儺の暴走が発生します。
その原因は、虎杖が無理やり宿儺の指を食べさせられたことにあり、彼の意思とは無関係でした。
宿儺は完全に覚醒し、特級呪霊をも圧倒する力で周囲を焼き尽くします。
彼は伏黒恵を救うために一時的に動きますが、その後、街全体を呪力の奔流で破壊しました。
渋谷の街は壊滅し、無数の一般人が犠牲となります。
虎杖は自分の体を通して多くの命を奪ってしまった事実に苦しみ、深い罪悪感に苛まれます。
その一方で、“偽夏油”が姿を現し、真人を取り込みます。
これにより、渋谷事変は呪霊と人間、宿儺と虎杖、そして“何者か”による新たな陰謀が交錯する最終局面を迎えました。
五条悟を失った呪術界は完全に崩壊し、世界は混沌へと沈んでいきます。
「渋谷事変」は、『呪術廻戦』における最も痛烈で、最も人間的な戦いの記録です。
それは、呪いと人間の境界が崩壊した瞬間であり、登場人物たちの運命を決定づけた出来事でもありました。
渋谷事変の裏にいた黒幕・偽夏油(羂索)
渋谷事変のすべての混乱の裏で糸を引いていたのは、かつて五条悟の親友だった夏油傑(げとうすぐる)の姿をした“何者か”でした。
その正体こそ、後に判明する呪術界最大の黒幕――羂索(けんじゃく)です。
渋谷事変の時点では、彼の正体は明かされておらず「偽夏油」と呼ばれていましたが、すべての事件はこの男の計画によって動かされていました。
羂索は、脳を入れ替えることで他者の肉体を乗っ取り、生き続ける術式を持つ存在です。
つまり、今の夏油傑の姿は彼の本来の肉体ではなく、五条悟がかつて葬った親友の遺体を利用しているにすぎません。
この恐るべき存在は、人間と呪いの進化を実験的に操り、呪術界を再構築しようとしていました。
夏油傑の体を操る「何者か」の正体
羂索(偽夏油)は、渋谷事変の序盤から全体の計画を掌握していました。
彼の目的は単なる五条悟の封印ではなく、「人類の進化実験」そのものでした。
彼は呪霊たちを指揮し、呪術界と人間社会を同時に混乱へと陥れるために渋谷を選んだのです。
五条悟という“抑止力”を失わせた今、彼の真の計画が実行段階へと移ります。
渋谷事変の真の目的と五条封印の意味
渋谷事変は、単なるテロ事件ではありませんでした。
五条悟を封印することは、呪術界全体のバランスを崩壊させるための第一段階だったのです。
最強の呪術師を欠いた世界では、呪霊たちが自由に跋扈し、人間社会は混乱と恐怖に飲み込まれていきます。
羂索はその混乱の中で、人間を“進化させる”計画――すなわち「死滅回游(しめつかいゆう)」を準備していました。
渋谷での大量の死者と呪霊の発生は、その大規模実験を始動させるための“供給源”でもあったのです。
羂索の計画と次なる舞台「死滅回游」へ
渋谷事変の終結後、羂索は真人を吸収し、彼の術式「無為転変」を自らのものにします。
そして全国各地に結界を張り巡らせ、人間を強制的に呪術的存在へと進化させる「死滅回游」を発動しました。
この計画によって、日本全土は呪力の渦に包まれ、呪術師同士が命を懸けて争う新たな時代が幕を開けます。
虎杖悠仁や伏黒恵たちは、五条悟の封印を解くため、そして羂索の野望を阻止するために再び立ち上がるのです。
渋谷事変は終わりましたが、それは同時に呪術廻戦の第二幕の始まりでもありました。
羂索という存在がもたらした“進化”の概念は、呪いと人間の境界を完全に破壊し、物語をさらに深く、そして残酷な方向へと導いていくのです。
呪術廻戦「渋谷事変」までのストーリーまとめ
ここまで、『呪術廻戦』の物語を「渋谷事変」まで時系列で振り返ってきました。
虎杖悠仁が呪いの王・両面宿儺の指を取り込んだ瞬間から、五条悟の封印、そして黒幕・羂索の登場に至るまで――。
それはまさに呪いと人間の進化をめぐる壮大な物語でした。
呪いと人間の均衡が崩れた転換点
「渋谷事変」は、呪術廻戦の世界における明確な転換点です。
五条悟という絶対的存在が封印されたことで、呪術界は崩壊の危機に直面しました。
その結果、呪霊たちが自由に動き出し、社会の秩序が壊れ、人間と呪いの境界が曖昧になっていきます。
この出来事によって、虎杖悠仁や伏黒恵たちは「守るために戦う」という信念をより強く抱くようになりました。
しかし同時に、彼らの心には消えない傷と後悔が残ります。
五条封印がもたらした呪術界の崩壊
五条悟の封印によって、呪術界は混乱に陥りました。
各地で呪霊の暴走事件が発生し、術師たちは絶えず戦いに駆り出されます。
さらに、呪術界上層部の腐敗や内部抗争も表面化し、虎杖は再び“宿儺の器”として死刑を宣告されました。
それでも伏黒や仲間たちは虎杖を守り抜き、再起のための行動を開始します。
呪術師たちが見失いかけた「正義」と「使命」が、再び問われる時代が始まったのです。
宿儺・虎杖・羂索――新時代の戦いへ
渋谷事変の終焉後、世界は新たな局面に突入しました。
羂索(偽夏油)は真人を取り込み、「死滅回游」を発動。日本各地に呪力の結界を張り巡らせ、人類を呪術的存在へと進化させようとします。
宿儺は虎杖の中で暗躍し、伏黒恵との“何らかの契約”を遂げたことで、今後さらなる波乱を呼ぶ存在となります。
そして虎杖は、罪と呪いを背負いながらも、人間として生きる道を選びます。
「渋谷事変」は終わりではなく、“死滅回游”という次なる試練の序章だったのです。
呪い、人間、宿儺、そして羂索――。
それぞれの思惑が交錯するこの物語は、さらなる闇と進化の中で続いていきます。
そして、虎杖悠仁たちがどのような未来を選ぶのか――それが『呪術廻戦』の核心であり、次なる時代への布石なのです。
- 虎杖悠仁が両面宿儺を宿し呪術師として成長する物語
- 五条悟と夏油傑の過去「懐玉・玉折編」が渋谷事変の起点となる
- 渋谷事変で五条悟が封印され、呪術界の均衡が崩壊
- 宿儺の暴走は虎杖が指を無理やり食べさせられたことが原因
- 釘崎野薔薇は真人との戦いで致命傷を負い、生死は不明
- 偽夏油(羂索)が黒幕として渋谷事変を操っていたことが判明
- 物語は「死滅回游」編へと続き、呪いと人間の新たな戦いが始まる



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