映画『かくかくしかじか』あらすじ＆実話モデルとは？永野芽郁が演じる“涙の青春”の原点とは

2025年5月に公開された映画『かくかくしかじか』は、漫画家・東村アキコの自伝的作品を原作とした実写映画です。主演は永野芽郁、スパルタ教師を演じるのは大泉洋。笑って泣ける青春と恩師との絆がリアルに描かれ、多くの観客の胸を打ちました。

本記事では、映画のあらすじ・登場人物・原作との違い、そしてモデルとなった実在の人物について詳しく解説します。

映画『かくかくしかじか』とは？｜原作は東村アキコの自伝的名作

『かくかくしかじか』は、東村アキコの自伝的漫画を原作とした実写映画です。

主演に永野芽郁、恩師役に大泉洋を迎え、美術予備校での青春と恩師との濃密な9年間を描いています。

東村アキコが脚本も担当し、本人の実体験がリアルに映像化された作品として、多くの共感と感動を呼んでいます。

「描け！」の一言に込められた恩師の思い

物語の鍵を握るのは、竹刀を振り回しながら怒号を飛ばすスパルタ絵画教師・日高先生。

「描け！」というセリフは、恐怖や叱責ではなく、夢を諦めるなという強い愛情と信念の象徴として、観客の心にも深く残ります。

努力の先にある才能の開花を信じ続けた先生の姿が、物語の核をなしています。

スパルタ教師・日高と少女・明子の9年間

主人公・明子は、宮崎県で育った漫画家志望の女子高生。

絵の基礎を何も知らないまま、美大を目指して日高先生のもとへ通い始めます。

時にぶつかり合いながらも、9年間にわたって師弟関係を築くふたりの関係は、恩師と生徒を超えた“人生の絆”として描かれています。

映画『かくかくしかじか』とは？｜原作は東村アキコの自伝的名作

『かくかくしかじか』は、東村アキコの自伝的漫画を原作とした実写映画です。

主演に永野芽郁、恩師役に大泉洋を迎え、美術予備校での青春と恩師との濃密な9年間を描いています。

東村アキコが脚本も担当し、本人の実体験がリアルに映像化された作品として、多くの共感と感動を呼んでいます。

「描け！」の一言に込められた恩師の思い

物語の鍵を握るのは、竹刀を振り回しながら怒号を飛ばすスパルタ絵画教師・日高先生。

「描け！」というセリフは、恐怖や叱責ではなく、夢を諦めるなという強い愛情と信念の象徴として、観客の心にも深く残ります。

努力の先にある才能の開花を信じ続けた先生の姿が、物語の核をなしています。

スパルタ教師・日高と少女・明子の9年間

主人公・明子は、宮崎県で育った漫画家志望の女子高生。

絵の基礎を何も知らないまま、美大を目指して日高先生のもとへ通い始めます。

時にぶつかり合いながらも、9年間にわたって師弟関係を築くふたりの関係は、恩師と生徒を超えた“人生の絆”として描かれています。

永野芽郁＆大泉洋の演技が胸を打つ

『かくかくしかじか』の最大の魅力の一つが、永野芽郁と大泉洋という実力派俳優の化学反応です。

原作者・東村アキコが自ら脚本・監修に関わり、彼らの演技に対して「まるで自分の青春そのもの」と語るほどのリアリティを感じさせています。

キャスティングの時点で“答えが出ていた”と言われるほど、2人の演技は物語に説得力を与えています。

感情の波を繊細に演じた永野芽郁

主人公・明子を演じる永野芽郁は、ぐうたらで自信過剰、でもどこか憎めない少女という難しい役柄を、等身大でリアルに演じ切りました。

先生に叱られて泣きながら絵を描く場面では、感情の爆発と抑制を絶妙なバランスで表現し、観客に共感と感動を届けます。

デッサンの所作も徹底して指導を受けたそうで、細部に至るまで“本物の美大生”のような姿勢を感じさせます。

“本物の恩師”として生きた大泉洋の存在感

大泉洋が演じる日高先生は、愛と怒号が入り混じる複雑なキャラクターです。

鬼のようなスパルタ指導の中にも、「才能を信じているからこそ厳しい」という揺るぎない信念が滲み出ます。

大泉洋の声の張りや目の鋭さが、原作で描かれた日高先生の姿そのものと重なり、生き写しのようなリアリティを生み出しています。

実話モデルは誰？東村アキコと恩師・日岡兼三

映画『かくかくしかじか』は、“ほぼ全編が東村アキコの実体験”に基づく作品です。

主人公・林明子は東村アキコ本人がモデルであり、日高先生のモデルは、宮崎県の絵画教師・日岡兼三氏です。

彼女が高校時代を過ごした地元・宮崎での日々、そして恩師とのかけがえのない時間が、そのままスクリーンに描かれています。

日高先生のモデル＝宮崎の画家・日岡兼三氏

日岡兼三氏は、美大出身ではなく29歳から独学で画家を志した異色の人物。

竹刀を手に教室を歩き回り、怒号と共に「描け！」と叫ぶ姿は、原作でもおなじみの“スパルタ絵画教師”そのままでした。

彼の厳しさの裏には、「才能を信じ抜く情熱」と「絶対に見捨てない覚悟」が込められていたのです。

月謝5000円、竹刀で指導──リアルな原体験

日岡氏の絵画教室は、月謝がなんと5,000円。

受験に失敗しても「合格するまで見てやる」と言い続け、無償で指導を続けたという逸話もあり、人情味にあふれた“昭和の教師像”を体現していました。

東村アキコは彼の言動を「一切脚色せず、むしろ控えめに描いた」と語っており、映画でもその空気感が忠実に再現されています。

映画『かくかくしかじか』まとめ｜“あの人”がくれた言葉が今も背中を押す

映画『かくかくしかじか』は、誰にでもある「叱ってくれた人」との記憶を、繊細かつ力強く描いた青春映画です。

東村アキコの実体験を元に、夢に迷う若者と、それを本気で叱る大人の姿が、永野芽郁と大泉洋によってリアルに再現されました。

「描け！」のひと言に込められた愛、そして「許されない嘘」を抱えたまま進む少女の物語は、多くの観客の涙を誘っています。

「あの人の言葉があったから今がある」──そんな想いを抱いたことのあるすべての人に、そっと寄り添ってくれる作品です。

過去の後悔を抱えながら、それでも前を向こうとする人へ。“涙の青春”は、きっとあなたの心にも届くはずです。