映画『かくかくしかじか』は、漫画家・東村アキコの原作をもとに、彼女の青春と恩師との絆を描いた感動作です。
本作の物語は、作者の出身地である宮崎県を中心に、金沢・東京・横浜など多くのロケ地で撮影されました。
この記事では、映画の舞台となった各地のロケ地や撮影スポットを丁寧に紹介。特に、青春の原点ともいえる宮崎エリアの聖地巡礼ガイドは必見です。
この記事を読むとわかること
- 『かくかくしかじか』の主要な舞台・ロケ地の場所
- 宮崎・金沢・東京・横浜で撮影されたシーンの背景
- 聖地巡礼を安全・楽しく行うためのポイント
『かくかくしかじか』の主な舞台は宮崎県!注目のロケ地を紹介
映画『かくかくしかじか』の物語は、原作者・東村アキコの出身地である宮崎県を中心に描かれています。
作品の核となる「恩師との出会い」「高校時代」「友人との日常」など、多くの重要なシーンがこの地で撮影され、まさに“青春の原点”ともいえる舞台です。
聖地巡礼を楽しむうえでも、ロケ地の意味や撮影された背景を知ることで、より深い体験ができるでしょう。
宮崎ガス本社付近|日高先生との運命の出会い
永野芽郁さん演じる明子と、大泉洋さん演じる日高先生が初めて出会う印象的なシーンが撮影されたのが、宮崎市阿波岐原町の「宮崎ガス本社」周辺です。
日高先生がスーパーカブにまたがり、「君、絵は描いとるか?」と語りかける場面は、映画全体の転機となるシーンでもあります。
静かな住宅街の中に位置し、訪れると青春の高揚感と少しの緊張感が蘇ってくる、まさに“聖地”です。
宮崎西高校|原作者の母校で描かれる青春の記憶
宮崎県立宮崎西高等学校は、東村アキコさんの実際の母校であり、映画でも高校時代の多くのシーンが再現されています。
特報映像では、主人公・明子がこの高校の制服を着て登場し、校庭や教室、廊下での学生生活がリアルに描かれています。
なお、現役の学校であるため、訪問は校門付近から静かに見学を。マナーを守っての巡礼が大切です。

宮崎西高等学校、実は私の母校です。懐かしい〜!
若草通商店街|日常と友情の舞台になった商店街
宮崎市の中心部に位置する若草通商店街は、昭和の雰囲気が色濃く残るアーケード商店街です。
映画では、明子とクラスメイトの北見がこの商店街を歩きながら会話する場面が描かれ、「漫画に集中したほうがいいっちゃない?」という台詞も印象的。
実際の地元の学生たちも利用する場所で、当時の空気を体感しながら巡れる聖地として人気を集めています。

この商店街には蜂楽饅頭があります。黒も美味しいけど白も外せない!
宮崎で巡る“青春”の足跡|その他の注目スポット
宮崎エリアには、明子の感情の揺れや成長を描いた場面にぴったりの場所が数多く登場します。
自然、日常、そして創作の原点となる美術教室まで、宮崎の風景が作品世界と深く結びついていることがわかります。
ここでは、宮崎で注目すべき“青春の足跡”ロケ地をさらに詳しく紹介します。
石崎浜|印象的な自然描写と感情の交差点
宮崎市佐土原町にある石崎浜は、心情描写や情緒的なシーンで使用された美しい自然スポットです。
アカウミガメの産卵地としても知られるこの場所は、静けさと力強さが共存する海岸であり、明子の内面を映し出す背景として印象的に使われています。
映画の中でも、孤独や決意といった感情が交差する場面で登場します。
河川敷や住宅街|静かに心を映す背景の数々
具体的な住所は非公開ながら、宮崎市内の住宅街や河川敷も多数登場しています。
明子の家庭での姿や通学風景、時には葛藤の場面など、何気ないけれど感情が動く瞬間が多く描かれました。
訪問の際は、地域住民の迷惑にならないよう配慮を持って静かに歩くのがマナーです。
美術教室のセット|記憶を再現するアトリエ空間
映画では、明子が日高先生と出会い、厳しくも温かく指導された美術教室のシーンも大きな見どころのひとつ。
このシーンは、宮崎市内にセットとして再現されており、東村アキコの記憶を忠実に再現するための工夫が凝らされています。
実際の親戚宅がモデルとなっているため非公開ですが、作品の象徴的な空間として記憶に残る場所です。
金沢・東京・横浜も登場!成長と栄光の舞台を巡る
『かくかくしかじか』は、宮崎だけで完結しない“成長の旅”でもあります。
美術大学時代を過ごした金沢、漫画家として夢を追う東京、そして栄光をつかむ横浜――それぞれの土地が、明子の人生の転機として描かれています。
この章では、各地で撮影された印象的なロケ地を紹介します。
金沢美術工芸大学旧キャンパス|美大時代を象徴するアトリエ
石川県の金沢美術工芸大学 旧キャンパスは、原作者・東村アキコさんの母校でもあり、学生時代のアトリエ風景を描くシーンが撮影されました。
アトリエでの日々、厳しい制作指導、自分と向き合う姿勢――“創作の原点”ともいえるこの空間には、緊張と情熱が漂っています。
現在は移転済みのため外観見学のみ可能ですが、訪れたファンの間では“空気感が伝わってくる”と話題です。
神保町〜港区|夢を追った東京の編集者街
東京編では、神保町や港区のオフィス街で、明子が編集者に持ち込みをするシーン、社会人としての葛藤を描くシーンが展開されました。
神保町では「漫画家になりたい」という気持ちが本格化し、現実との向き合いが始まります。
ビル街の風景に、都会の孤独と希望が交差する印象的な演出が施されています。
横浜みなとみらい|授賞式シーンの華やかなクライマックス
横浜市西区・みなとみらい地区では、漫画大賞の授賞式というクライマックスが描かれます。
ホテルの宴会場で、明子が壇上に立ち、感極まってスピーチをする姿は「夢が叶う瞬間」そのもの。
訪問時はホテルのロビーや外観を見学しながら、映画と同じ目線で“達成”の風景を体感することができます。
聖地巡礼のマナーと楽しみ方ガイド
映画『かくかくしかじか』のロケ地は、日常に溶け込んだ場所が多く、聖地巡礼に訪れる際はマナーと配慮が必須です。
訪れる人自身が作品の世界観の一部となるように、地域への敬意を持って巡礼を楽しむことが、最も大切なポイントです。
ここでは、ロケ地訪問をより豊かにするためのアドバイスをまとめました。
現役の学校や住宅街訪問時の注意点
宮崎西高校など、現役の学校を含む場所は校内立ち入りができません。
静かに外観を眺めるだけでも、十分に雰囲気を感じ取ることができます。
また、住宅街や商店街では撮影禁止エリアや生活圏への配慮を忘れずに。住民に迷惑がかからないよう、短時間・静かに立ち去る姿勢が求められます。
地元グルメ・文化とあわせて楽しむ旅のコツ
ロケ地巡りは、作品世界を五感で味わう旅です。
若草通商店街でソフトクリームを食べたり、宮崎市内の食堂でチキン南蛮を楽しんだり、その土地の文化を体験することも映画の延長として味わえます。

私はマスカレードやグリル爛漫のチキン南蛮が好き。
ロケ地に足を運ぶことで、ただ“見る”だけでなく“感じる”映画体験へと昇華させてみましょう。
『かくかくしかじか』舞台・ロケ地巡礼のまとめ
映画『かくかくしかじか』は、東村アキコさん自身の原風景と心の軌跡を丁寧に描いた作品です。
その舞台となった宮崎・金沢・東京・横浜の各地には、主人公・明子の“青春と成長の証”が色濃く刻まれています。
聖地巡礼を通して、それぞれのロケ地に込められた意味を、自分の感覚で確かめてみてください。
青春の感情が詰まった土地で、物語の風景を体験しよう
映画の中で描かれた景色は、すべてが「思い出の再構築」として存在しています。
日高先生との出会いの地・宮崎ガス本社、学生時代の象徴・宮崎西高校、夢を追った東京、栄光の舞台・横浜――その一つひとつが、心に残る“聖地”です。
映画を観た人だけが体験できる旅が、そこにはあります。
ぜひあなたも『かくかくしかじか』の世界を、自分の足と心で巡ってみてください。
この記事のまとめ
- 映画の主要舞台は宮崎県と東村アキコの母校・宮崎西高校
- 若草通商店街や石崎浜など青春の風景が点在
- 金沢・東京・横浜でも物語の転機や成長が描かれる
- 聖地巡礼にはマナーと事前の情報確認が大切
- 五感で感じる巡礼体験が作品への理解を深める
- 映画と現実が交差する、感情の再発見の旅
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