鬼人幻燈抄第11話ネタバレ｜江戸で噂の酒「ゆきのなごり」が導く怪異

2025年6月9日放送のTVアニメ『鬼人幻燈抄』第11話「残雪酔夢（前編）」では、江戸で大流行する酒「ゆきのなごり」を巡り、甚夜と夜鷹が怪異の調査に乗り出す展開が描かれました。

安政三年（1856年）の冬、そば屋・喜兵衛では祝宴が開かれ、“ゆきのなごり”が話題に。その味に甚夜が違和感を抱くことで、物語は次第に不穏な方向へと引き込まれていきます。

今回の記事では、第11話のストーリー展開と注目ポイントを、公式やメディア情報をもとに丁寧に解説します。

善二の祝い酒「ゆきのなごり」が引き起こす怪異

安政三年の江戸。冬の寒さが残る頃、そば屋・喜兵衛では善二の番頭昇進を祝う宴が開かれていた。

祝いの席に登場したのは、江戸で今話題の酒「ゆきのなごり」。

須賀屋の主人・重蔵もすっかり虜になっているこの酒に、鬼人である甚夜は不思議な違和感を覚える。

そば屋・喜兵衛で祝われる冬の宴

善二が持参した「ゆきのなごり」は、祝い酒として一同に振る舞われた。

淡い香りとまろやかな口当たりに皆が酔いしれる中、主人の重蔵もその味に夢中となる。

だが、その酒には人の心を惑わせるような“何か”が潜んでいた。

甚夜が味に感じた“違和感”とは？

甚夜が杯を傾けた瞬間、その味にある種の異質さを感じ取った。

鬼の血を持つ者だけが感じられる微細な異変が舌先を刺す。

これはただの酒ではない。そう確信した甚夜は、夜鷹に調査を依頼する。

江戸の町で大流行する酒とその裏側

「ゆきのなごり」はすでに江戸中の商家や庶民の間で話題となっていた。

その人気は異常なほどで、手に入らぬ者が苛立ちを見せるほど。

だが、それは“売れ筋商品”としての顔に過ぎなかった。

重蔵も虜にした「ゆきのなごり」の正体

重蔵は「ゆきのなごり」を毎夜欠かさず飲むようになり、その目つきも徐々に変わっていく。

まるで何かに取り憑かれたように…。

酒に潜む異変が、徐々に人々の精神に影響を及ぼし始めていた。

町が酔いつぶれ、「残雪」の兆候が現れる

酒の流行とともに、町では妙な夢を見たという者や、現実との境界が曖昧になる者が増えていく。

まさに「酔夢」という言葉のとおり、幻想と現実の境が崩れていく兆し。

それは「残雪酔夢」というタイトルが象徴する、物語の核心部分だった。

甚夜と夜鷹が挑む“酒にまつわる真実”の調査

甚夜は夜鷹に対して、「この酒には鬼の術が使われている可能性がある」と語る。

夜鷹は独自の情報網を使い、酒の出処や製造過程を探るため動き始める。

人の手によるものか、それとも鬼の仕業か。それが今回の焦点となる。

酒の謎に鬼人の鋭い直感が反応

甚夜がこの酒に反応したのは偶然ではない。

かつて出会ったある“鬼”との因縁が、記憶の奥底でよみがえっていた。

それは、「鬼哭」や「夜来」など、過去の遺物に通じる何かだった。

夜鷹に依頼される調査の序章

夜鷹は、かつて夜の街に潜んでいた異能者たちの情報を元に、酒の仕入れルートを洗う。

調査の過程で、ある男が「この酒は夢を見せる」と語ったことが引っかかる。

その“夢”とは一体何なのか。調査の核心が近づく。

次回「後編」に繋がる伏線が浮かぶ怪しげな幕引き

ラストシーンでは、甚夜が不意に幻覚のような光景を見る。

それは、亡き人々の姿が笑いながら杯を交わす宴の幻影だった。

次第に自我が曖昧になっていく中、物語は次話へと続いていく。

春を前に、酒に隠された謎は深まるばかり

「ゆきのなごり」はただの酒ではなく、過去の怨念や記憶が醸した“異界の酒”なのではないかと暗示される。

その正体が明かされるのは「後編」以降となる。

読者も視聴者も、予想を超えた展開に備える必要がある。

「残雪酔夢」後編で異変の核心が明かされる期待

第11話は物語の前段階。怪異の導入部としては完成度が高く、後編への引きとして機能している。

次回、甚夜と夜鷹が“酒”の真実を解き明かす姿が描かれることで、さらに世界観の奥行きが深まるだろう。

物語は今、まさに「夢」と「現実」の境界を越えようとしている。