かくかくしかじか興行収入は伸びる？10億円突破の可能性と分岐点

映画『かくかくしかじか』が2025年5月16日に公開され、初週の興行収入は1億6975万円、観客動員は12万5100人という実写邦画としては好スタートを記録しました。

主演の永野芽郁さんのスキャンダル報道による宣伝制限もありつつ、作品の完成度や感動的なストーリーがSNSなどで高く評価されています。

本記事では、初動成績の詳細とともに、最終興収の現実的な予測から、今後の伸びしろや注目のポイントまでを徹底解説します。

かくかくしかじかの初動は？実写邦画トップの好発進

『かくかくしかじか』は2025年5月16日に全国357館で公開され、公開3日間で興行収入1億6975万円、観客動員12万5100人を記録しました。

これは同時期公開の実写邦画の中で第1位のスタートとなり、まずは順調な滑り出しといえます。

レビューサイトやSNSでは「泣ける」「映像美が素晴らしい」など、作品自体への高評価が多く見られました。

公開3日間で興収1.69億円、動員12.5万人を突破

興収・動員ともに安定感のある数字ですが、大規模公開作品としては平均値にやや届かない可能性も指摘されています。

1館あたりの平均興収は約47.6万円となっており、ロングランの鍵を握る「リピーター層」の伸びが注目されます。

一方で平均興収はやや厳しめ？

制作費が15〜20億円と推測される中、この初動で「大ヒット確定」とは言い切れないという慎重な声も。

主演の永野芽郁さんに関するスキャンダルが宣伝活動を制限し、舞台挨拶もメディア非公開となった点が影響した可能性があります。

10億円突破の可能性は？業界関係者の見解

初動で1.69億円というスタートを切った『かくかくしかじか』。

果たして10億円を超えるヒットに成長するのか、業界関係者の見解は大きく3つに分かれます。

ポジティブ予測：『地獄の花園』超えで10億円ラインが見える

本作と同じ永野芽郁主演・関和亮監督コンビの前作『地獄の花園』は、最終興収約7.2億円。

今回の『かくかくしかじか』はそれを上回る初動成績を記録しており、「10億円突破は十分射程圏内」との評価もあります。

特に、原作の知名度や感動作としての口コミ力が加われば、幅広い層への広がりが見込めるとの期待が寄せられています。

20億円超の期待も？口コミ次第で上振れの余地あり

一部の映画評論家やアナリストは、「完成度の高さ」「原作ファンの熱量」「SNSでの感動共有」が爆発的に広がれば、最終20億円超えも夢ではないとしています。

『そして、バトンは渡された』（最終興収17.2億円）のように、後半に伸びた実写感動系作品との比較もなされています。

慎重な見方：現実的には7〜10億円が着地ラインか

一方で、冷静な見方を示す関係者も。

「永野芽郁の報道影響やリピーター獲得の難しさを考慮すると、7〜10億円が現実的」との意見が多く見られました。

2週目以降の伸びが見込めなければ、大作に押されて失速するリスクも否定できません。

影響を与える3つの要素

『かくかくしかじか』の興行成績が今後どう伸びていくかは、いくつかの外的・内的要因に左右されます。

特に注目すべきは次の3つです。

①主演・永野芽郁の不倫報道と謝罪で注目集中

公開直前に報じられた主演女優の不倫報道は、作品にとって諸刃の剣となりました。

話題性は高まりましたが、宣伝活動は抑制的となり、舞台挨拶も非公開。

これにより家族層や女性層のリピーター獲得が鈍化する可能性が指摘されています。

②作品クオリティの高さと口コミ評価の広がり

一方で作品自体の評判は極めて高く、「号泣した」「久しぶりに映画館で感動した」といったレビューが多数。

口コミの拡散による中長期的な動員の底上げが期待されています。

SNSでの共感型コンテンツとしての強さがどれだけ維持されるかが鍵です。

③競合作品の上映状況とスクリーン確保の継続性

同時期には『ミッション：インポッシブル』『名探偵コナン』といった大作が控えており、シネコンのスクリーン数が早期に絞られる可能性も。

特に2週目・3週目以降の動員維持において、上映環境がどこまで保たれるかは極めて重要なファクターとなります。

かくかくしかじか興行収入の現状と今後の行方まとめ

『かくかくしかじか』は初動こそ実写邦画トップの滑り出しを見せましたが、公開規模や宣伝状況を鑑みると“ヒット確定”とはまだ言えない状況です。

SNS上の感動的な口コミや映像・演技への評価は非常に高く、中長期的に動員を維持できるポテンシャルを備えている作品です。

• 最終的な興収は7〜10億円が現実的な着地ライン
• 口コミの爆発やSNSでの拡散次第では10億円突破も十分に可能
• 主演スキャンダル・競合作品・スクリーン数減少といった外的要因も無視できない
• 制作費の規模と比べると、興収10億円でも“やや厳しい結果”との評価もあり得る

今後の注目点は、2週目以降の粘りと、“心を動かされた観客”がどれだけ周囲に伝えていくか。

「記憶に残る映画」になるのか、「話題で終わる作品」になるのか——。

その分岐点が、まさに今なのです。