彼女がそれも愛と呼ぶなら 7話ネタバレ｜千夏の選択が物語を動かす

『彼女がそれも愛と呼ぶなら』第7話では、千夏が恋人・太呂との関係に疑問を持ち、「好きって何？」という根源的な問いに直面します。

母・伊麻の複数恋愛を見て育った千夏は、自らの「愛」のあり方を模索し始めます。

また、氷雨と伊麻の関係も大きな転機を迎え、それぞれの選択が物語の今後に大きく影響を与えていくことになります。

千夏が「好きって何？」と向き合う決断の瞬間

第7話では、母・伊麻の生き方を間近に見て育った千夏が、自分なりの「愛」の定義と向き合う瞬間が描かれます。

特に、初めての恋人・太呂との関係性に違和感を覚える場面が増え、彼の行動に「本当にこれが愛なの？」という疑問が芽生え始めるのです。

恋人関係における自由と束縛のバランスに悩む姿は、現代の若者にも共通する感情として、非常にリアルに描かれています。

恋人・太呂との関係に抱いた違和感

千夏は太呂の「人前でも構わずキスを迫る」「異性との連絡を制限する」といった過剰な愛情表現に戸惑いを感じていました。

さらに、ある日公園のトイレで太呂が一線を越えようとする行動に出たことで、恐怖と疑念が一気に高まります。

千夏の心には、「これは自分の望んだ恋愛ではない」という確信が芽生え始めます。

母に相談して見つけた、自分の気持ち

千夏はこの悩みを母・伊麻に相談します。

伊麻は「嫌なことは嫌と伝えていい」と助言。

その言葉を受けた千夏は、勇気を出して太呂に自分の気持ちを伝えようとしますが、太呂には思いが届かず、むしろ彼の束縛はエスカレートしていくのでした。

伊麻と氷雨の関係に訪れた揺らぎ

年齢も価値観も異なる伊麻と氷雨ですが、これまで時間をかけて築いてきた関係に、小さな揺らぎが生じ始めます。

そのきっかけとなったのは、伊麻が千夏の相談相手として、過去の知人・直江と連絡を取り合っていたことでした。

恋人の他に相談相手がいることに、氷雨は大きな不安と嫉妬を抱くのです。

直江という存在に氷雨が嫉妬

偶然、伊麻のPCを見た氷雨は、伊麻が千夏について直江という男性にメールで相談している事実を知ります。

その名前に強く反応した氷雨は、伊麻に対し「直江とは会わないでほしい」と率直に嫉妬をぶつけました。

伊麻にとっては信頼できる知人であっても、氷雨にとっては恋愛関係における“外の存在”という点で受け入れがたいのです。

「複数恋愛」の信念が揺れ始める伊麻

氷雨の率直な感情に触れた伊麻は、自分が信じてきた「複数恋愛」という形が、すべての人にとって幸せな形ではないと初めて実感します。

これまで「誰もが自由であっていい」というスタンスを貫いてきた伊麻ですが、氷雨の言葉に心が揺れ動き、「このままでいいのか」と初めて自分の恋愛観を疑い始めるのです。

第7話は、伊麻が「自由」と「誠実さ」の間で揺れる心理を描き出し、今後の関係性に新たな試練が訪れることを予感させます。

絹香が選んだ「母」としての生き方

夫との冷え切った関係に悩みながらも、針生との新たなつながりに心を救われていた絹香。

しかし、娘・萌絵の苦しみを知ったことで、自らの欲望と母としての責任の間で決断を迫られることになります。

絹香の選択は、「女」としてではなく、「母」としての生き方を選ぶというものでした。

針生との関係を断ち切る理由

絹香は針生との関係に心を癒され、思いを寄せていたものの、娘の前で自分が何者であるべきかを真剣に考えた結果、その恋を終わらせる決意をします。

彼女はLINEで「もう会えない」と針生に別れを告げ、その背後には母として娘の人生を守りたいという強い意思が見えました。

絹香の選択は、自己犠牲ではなく、愛ゆえの責任とも言えるのです。

娘・萌絵との対話で見えた真実

伊麻を「母を奪った存在」として誤解していた萌絵は、ついに絹香に対して「私のお母さんを返してほしかった」と涙ながらに訴えます。

その言葉を受けた絹香は、「ごめんね」と抱きしめることで、娘との絆を再確認しました。

大人の恋と親としての責任という二つの選択肢に揺れながらも、絹香は「親であること」を選んだのです。

太呂の束縛と暴走、千夏の「NO」の一言

第7話の最大の衝撃は、恋人・太呂の行き過ぎた愛情表現と、それに対して千夏が見せた明確な拒絶の姿勢でした。

「好きって、こういうこと？」と悩んでいた千夏が、自分自身の心と体を守る決意を固める、強い一歩が描かれた重要な場面です。

恋愛における主導権は、常に対等でなければならない――そんなメッセージが鮮やかに浮かび上がりました。

トイレでの強引な行動に恐怖

太呂の愛情は徐々に束縛と支配欲へと変化していきました。

ある日、公園のトイレで強引にキスや身体的接触を迫る太呂に、千夏は困惑と恐怖を覚えます。

「これが恋人同士の当然の流れなのか」と心が揺れる中、彼女の中の違和感が確信へと変わっていきます。

「自分の体は自分のもの」と告げる勇気

その後、千夏は太呂にしっかりと「嫌だ」と伝えることを決意します。

「自分の体は、自分のもの」という言葉は、千夏が恋愛において“受け身ではなく主体である”ことを自覚した証でした。

この勇気ある発言は、太呂との関係に終止符を打つだけでなく、千夏自身が自分らしい愛の形を見つけるための第一歩となったのです。

彼女がそれも愛と呼ぶなら 7話の展開まとめ

第7話では、登場人物それぞれが「愛」とどう向き合うのかという問いに向き合い、葛藤と選択を繰り返す姿が描かれました。

母・伊麻の自由な恋愛観に影響を受けた娘・千夏は、自らの意思で“自分の愛のかたち”を模索し始めます。

また、氷雨や絹香、そして彼らを取り巻く人々もそれぞれの関係性に変化を迎える転機の回となりました。

千夏・伊麻・氷雨・絹香、それぞれが出した答え

千夏は太呂との関係に疑問を抱き、自分の心と体を守る選択をします。

伊麻は氷雨の嫉妬を受けて、これまで信じてきた複数恋愛の信念に揺らぎが生じます。

絹香は針生との関係を断ち切り、母親としての役割を優先する決断を下しました。

愛の形を見直す転機となった第7話

それぞれが「普通」とされる価値観とは異なる恋愛や家族の在り方と向き合う中で、自分にとっての“誠実な愛”を探す物語が進んでいきます。

第7話は、視聴者にも「あなたにとって愛とは何ですか？」という静かな問いを投げかけてくる、強いメッセージ性を持ったエピソードでした。

次回以降、彼らがどんな答えにたどり着くのか、引き続き注目が集まります。