べらぼう第22話ネタバレ|春町再生と誰袖の策略が江戸を揺るがす

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2025年6月8日放送のNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』第22話では、恋川春町(岡山天音)が創作の壁にぶつかりながらも、仲間との絆と酒宴でその心を解きほぐしていきます。

さらに、吉原の花魁・誰袖(福原遥)が田沼意知(宮沢氷魚)と密謀を巡らせ、蝦夷地の上知と密輸計画が動き出すなど、物語は静から動へと転じます。

笑いと涙が交錯する第22話は、“春町の再生”と“誰袖による策略”が江戸の出版業界と裏社会を一層混迷に導く転機の回となりました。

この記事を読むとわかること

  • 春町が創作の壁を乗り越え再起するまでの物語
  • 花魁・誰袖が田沼意知と仕掛ける密輸計画の詳細
  • 江戸の笑いと策謀が交錯する第22話の見どころ

春町、創作の壁に直面!自信喪失から心の再生へ

恋川春町は、北尾政演の作品『御存商売物』の完成度に圧倒され、「筆を折った」と語るほどに心が折れてしまいました。

「引導を渡された気がした」と語る春町は、蔦重の依頼にも応じず、孤独の中に沈みます。

嫉妬心と自信の喪失は、彼の創作の根幹を揺さぶる出来事でした。

嫉妬と自己否定:政演との比較で筆を折る春町

春町は、若き才能・政演の作品を見て、「自分がやるべきことは、すでに彼がやってしまった」と感じてしまいます。

表現者としてのアイデンティティを見失い、筆を取ることすら恐れるようになります。

朋誠堂喜三二や歌麿も彼の様子を案じ、言葉をかけ続けますが、春町の心はすぐには動きません。

歌麿と蔦重の言葉が心に響き、春町が再び筆を取る

そんな春町に変化をもたらしたのは、歌麿の「俺は春町先生の絵が好きだ」というまっすぐな言葉でした。

その一言が、徐々に春町の心の扉を開いていきます。

加えて、蔦重が静かに差し出した一枚の紙と創作の提案が、再び彼の筆を動かすきっかけとなります。

創作とは誰かに認められることから再び始まる――そんな普遍的なテーマが丁寧に描かれた一幕でした。

漢字遊びが生んだ革新作!『廓ばかむら費字盡』誕生

創作への意欲を取り戻した春町が取り組んだのは、江戸の言葉遊びと皮肉を融合させた青本の制作でした。

蔦重の提案により、「門構えに絵本で“蔦屋”」「金に生で“通”、金に死で“野暮”」といった造字を駆使し、廓文化の虚実を皮肉る作品『廓ばかむら費字盡』が誕生します。

笑いと知性、遊び心が融合したこの作品は、春町の本来の魅力を取り戻すきっかけとなりました。

春町が生み出す皮肉たっぷりの造字遊び

春町は自らの得意とする皮肉のセンスを活かし、吉原の“無駄”を文字で戯画化。

「門構え+絵本」「金+生」「金+死」といった、見た目の面白さと社会風刺を兼ね備えた造字は、青本の中でも革新的な試みでした。

これにより春町は、政演とは異なる“自分だけの土俵”を見つけ直すことができたのです。

蔦重のアイデアで、遊び心あふれる青本が完成

蔦重は、春町の「皮肉」こそが魅力だと見抜き、あえて皮肉を前面に出した構成を提案。

この編集方針が、春町の新境地を切り開きました。

最終的に完成した『廓ばかむら費字盡』は、政演からも「俺がやりたかった」と言わせるほどの傑作となります。

この作品を通じて、春町と政演の間にもわだかまりを超えた絆が芽生えはじめます。

年末宴会で大爆笑!春町の“へっぴり芸”が炸裂

再び筆を取った春町は、年の瀬の宴会で見事に“戯作者”として復活の姿を見せました。

蔦重が開いた盛大な忘年会では、花魁から役者、商人まで多彩な顔ぶれが集まり、笑いと酒に包まれた江戸らしい一夜が繰り広げられます。

その場に現れたのは、なんと褌一丁の春町

「狂名、酒上不埒!」と叫びながら、へっぴり腰で登場した春町の“放屁芸”に、場は一気に爆笑の渦に包まれました。

褌一丁で現れ、放屁芸…宴席が笑いと熱狂に包まれる

「屁一つで世を和らげたい」――そんな想いが込められていたかのように、春町は全身全霊で滑稽を演じます。

芸者も役者も、老若男女が涙を流して笑う、それはまさに“娯楽”の原点でした。

会の最後には、皆で春町を囲み「やっぱり戯作者はお前だ」と声をかけ合うシーンが描かれ、彼の再起が温かく祝福された瞬間でもありました。

笑いが春町を救い、江戸出版界に明るさを灯す瞬間

深刻な自信喪失から立ち上がった春町は、“笑い”という原点を再び見出します。

彼のへっぴり芸は単なるギャグではなく、江戸の人々が持つ“戯れ”と“希望”を象徴するものでした。

この宴会を通じて、江戸出版界全体にひとつの光が差し込んだような、そんな希望に満ちたエピソードでした。

誰袖の謀略が動き出す!田沼意知を巻き込む策略

華やかな宴の裏で、吉原の花魁・誰袖は静かに動き出していました。

彼女は田沼意知に近づき、「抜荷(密輸)の証を立てたら、自分を落籍してほしい」と持ちかけ、色香と策謀を武器に取引を開始します。

また、松前藩の江戸家老・松前廣年と接触し、密貿易の証拠を探るために青本の構想を語るなど、彼女の“知と欲”を掛け合わせた行動が描かれました。

吉原で密会、抜荷計画の証人を探る誰袖の策動

誰袖は、意知に蝦夷地の抜荷に関する情報を引き出そうと近づきます。

彼女の目的は、自身の自由と引き換えに、密輸の証拠を掴むこと

「落籍してくれるなら、抜荷の証を立ててみせる」と語るその目には、花魁ではなく“策士”の光が宿っていました。

誰袖の企みと意知の蝦夷地上知構想が交錯

田沼意知は、松前藩を通じて蝦夷地の上知(幕府直轄化)を計画しており、国家規模の経済再編に乗り出そうとしていました

その流れに乗ることで、誰袖は単なる遊女から、“歴史を動かす存在”へと変貌を遂げようとしています。

彼女が青本を自ら書きたいと語るシーンには、表現者としての新たな可能性も垣間見えました。

この回では、誰袖というキャラクターが政治と出版、色と知の交差点に立つ存在であることが、明確に描かれたのです。

蔦重と意知の再会、蝦夷地上知への誘い

年末の騒ぎが落ち着いた夜、蔦重は静かに一人、雪の中で再び田沼意知と顔を合わせます。

かつて田沼邸で交わした言葉が再び蘇り、意知は今度こそ、蔦重に蝦夷地の上知計画への参加を正式に打診します。

しかし、蔦重の胸に去来するのは、出版人としての信念と、ある花魁の面影でした。

意知が蔦重に蝦夷進出計画への参加を提案

田沼意知は、幕府による蝦夷地の直轄化(上知)を通じて、経済と流通の再編を目指していました。

その構想の一端を担ってほしいと、蔦重に声をかけるのです。

「出版の力で蝦夷を豊かにできる」と語る意知の姿は、政治と文化をつなごうとする理想主義者にも映りました。

蔦重は即答せず、誰袖のことを思い浮かべる

意知の提案に対し、蔦重は明確な答えを出しません。

その沈黙の中に浮かんでいたのは、吉原で意知と手を組み、抜荷の証を探る誰袖の姿でした。

蔦重は、出版と政治の狭間で、自らの立ち位置を模索し始めます

この再会は、彼にとって“覚悟”を問われる伏線となり、物語の緊張感をさらに高める重要なシーンとなりました。

第22話まとめ|春町再起と策略の幕開けが交差する回

『べらぼう』第22話は、春町の創作復帰と、誰袖が巻き起こす密輸・蝦夷地上知計画が交差する、物語の転換点となる一話でした。

春町が筆を取り戻し、再び江戸の笑いと知性を描く一方で、吉原の奥で国家レベルの策謀が着実に進行していきます。

笑いと陰謀、友情と駆け引きが入り混じる、シリーズ屈指の濃密な構成でした。

筆を折った春町が仲間との支えで再生へ

嫉妬と挫折で筆を止めた春町が、歌麿の一言や蔦重の構想に励まされ、再び戯作の世界へ戻ってくる姿は感動的でした。

宴会でのへっぴり芸は、単なる笑いではなく、人間の再生を描いた象徴的なシーンです。

誰袖の策略が蝦夷地問題と交わり、物語は次局面へ

花魁でありながら政治に食い込み、田沼意知と対等に交渉する誰袖の姿は、物語の緊張を一気に高めました。

蔦重、意知、誰袖、政演――それぞれの思惑が錯綜し、江戸という舞台が新たな動乱に向かうことを予感させるラストでした。

次回以降、さらに動きを見せる“蝦夷”と“吉原”の二重構造に注目です。

この記事のまとめ

  • 春町が嫉妬と自信喪失から創作再開へ
  • 造字遊びの青本『廓ばかむら費字盡』が誕生
  • 宴会での放屁芸が笑いと再起を象徴
  • 誰袖が抜荷の証を狙い田沼意知と密謀
  • 蝦夷地上知を巡る政と色の駆け引きが始動
  • 蔦重と意知の再会が物語を動かす
  • 笑いと陰謀が交差する転機のエピソード

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